■世田谷区弦巻の歩道で高い放射線量が検出

 12日(水)である。
 息子の通う指扇小学校の6年生は、明日から、修学旅行で日光へ出かけるという。このことに関しては、以前にも本ブログで触れたように、息子は行かせないことにした。
 最初は
「友だちと一緒に行くのを楽しみにしていたのに」
 と不服そうだった息子も、つい数日前に、テレビで、日光への修学旅行を変更した学校があることを知り、私の思いを少しわかってくれたようである。
 それよりも何よりも、友人の子どもたちが通う練馬区の某小学校では、やはり日光へ行くのをやめにして、長野へ変更したというではないか。
 息子の縁で親しくさせて頂いている同級生の内、K子さんのお父さんとS君のお母さんにそのことを警告するのをうっかり忘れていたので、急ぎ電話をしたところ、M子さんのお父さんは話を聞いてくれたものの、Y君のお母さんは、放射線物質への危機感は全くなく、また学校の方を信用しているらしく、けんもほろろであった(悲)。
 埼玉県知事も含め、政府への不信、マスコミへの不信は、募るばかりである。

 都内も油断できない。
 というのも、今月初め、東京・世田谷区弦巻(つるまき)の歩道(長さおよそ10メートル、幅およそ1メートルの部分)で1時間当たり最大で2.7マイクロシーベルトという高い放射線量が検出され、世田谷区は、この場所に立ち入らないよう呼びかけたという。
 詳しい原因は分かってないようだ。


■ストロンチウム90は主に食品や水を通じて体内に入る。摂取すると骨の癌(骨腫瘍)や白血病の原因となるといわれている。

 ところで、最新のニュースによれば、横浜で
「ストロンチウム90」
 が検出されたという。
 つい数日前に、「セシウム137」について触れさせて頂いたばかりだが、ストロンチウム90は、同じくらいに危険な放射線物質なのである。
 もちろん、鼻からの吸引、口からの摂取、皮膚(汗腺)からの吸収による体内被曝が怖いのだ。
 セシウム137もストロンチウム90もヨウ素131も、砂の粒子の4分の1ほどの粒子となって漏出する放射性元素である。
 以下、ストロンチウム90についてである。

「放射性同位体ストロンチウム90の半減期は29.1年で、化学的にはカルシウムのような動きをするため、骨や歯に蓄積しがちだ。
 たとえばチェルノブイリ原発事故では、大量のストロンチウム90が環境中に漏出し、当時のソ連、欧州北部、その他地域に堆積した。
 ストロンチウム90は主に食品や水を通じて体内に入る。摂取すると骨の癌(骨腫瘍)や白血病の原因となるといわれている。」
(『ウォール・ストリート・ジャーナル日本版』「炉心溶融で漏出する物質―危険なのはヨウ素、ストロンチウム」2011年3月14日)

 つまり、骨に蓄積されるので、簡単に体外に排出することができないのだ。
 それだけに、
「最も恐るべき放射性物質」
 だとも言われているのである。

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●横浜でストロンチウム検出 原発100キロ圏外に拡散か
「共同ニュース」10月12日(水)12時37分

 横浜市港北区のマンション屋上の堆積物から、民間検査機関の検査で1キログラム当たり195ベクレルの放射性物質ストロンチウム90が検出されていたことが12日、横浜市への取材で分かった
 市は付近の土壌を採取し、詳しく検査している。
 文科省によると、福島第1原発から100キロ圏内の福島県や宮城県でストロンチウムを確認。横浜市は約250キロ離れており、100キロ圏外で100ベクレルを超える検出は初めて。


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