フランス映画独特のこういう雰囲気、嫌いじゃないです。

淡々と進むストーリーのなかに散りばめらfれた、

ちっちゃな笑いとちっちゃな感動。

決して、大笑いしたり号泣したりすることはないのですが、

観終わった後、「頑張ってみよっかなぁ。」と少しだけど、

でも確実に前向きにしてくれる作品です。


大笑いしたり号泣したりする作品って、観終わった直後は

物凄く強烈に印象に残るのに、後々心に残っていることが

少ないような気がします。

反面、こいいうじんわりした作品って、観終わった後は

そんなに強く印象には残らないのに、なぜかずっーと、

心のどこか片隅に、それはほんのわずかかもしれませんが、

残っているような気がします。。


女性が観るといい作品だと思います。

特に、何となくお父さんと疎遠になってしまっている女性には、

ぜひ観て頂きたい。

作品に出てくる、チャーミングで憎めないお父さんを観た後は、

間違いなく自分のお父さんに会いたくなるはず!

アメリカ特有のベタな話の展開なので

(もとになる実話があるそうですが・・・)、

観た瞬間から、最後まで話の展開がよめてしまった

のですが、なぜか最後はホロッとさせられました。


平凡な一人の女性のサクセスストーリがテーマ

なのですが、私はそれよりも、「恋愛と仕事」という

永遠のテーマの一つのあり方をみたような気が

しました。


「できることなら朝から晩までずっと一緒にいたい」

という彼女。

「一緒にいたいけど、限られた人生、チャンスがあるなら

離れてでも仕事にチャレンジしたい」という彼。


全く同じ境遇になることはないにせよ、これって大人の

恋愛の永遠のテーマのような気がします。


自分ならどうする?

あくまでも自分の主張をとおす?それとも彼の主張を

尊重する?別れる?

・・・考えさせられます。。

どちらかというと、ドストエフスキーやトルストイが

好みの私にとって、チェーホフは最初物足りなく

感じました。

何の抵抗もなく、最後までサラッと読めてしうもの

ですから。

そして、どの作品にも共通なのが、読後の「・・・それで??」

「・・・だから??」という何ともスッキリしない感じ。。


それもそのはず。

チェーホフは自身の作品にたいして、

善悪を書いたり理想を書いたりすることはせず、

ただ人物がどういう人間かを示して見せるだけ、

と語ったそうです。

つまり、その人物をどう思うかは読み手に委ねられている

わけです。


チェーホフの作品には実に様々な主人公がでてきます。

そして必ずどこかに、今の自分とそっくりな境遇の主人公がいます。

そしてその人物に出会ったとき、いやがおうにも、今の自分自身を、

実に冷静に客観的にみることになるのです。


それは、日常では経験できない怖さでもあります。

チェーホフの作品には、そういう別の怖さがあるように思えます。