今日もお立ち寄り下さり、ありがとうございます。
昨日は群馬県大泉町の「パワーストーン龍」さんで、タロットカードリーディングをさせて頂きました。
8名ものお客様がいらして下さいました
ありがとうございました。
タロットカードリーディングをさせて頂いていつも思うことは、
皆さまが本当に一生懸命に生きていらっしやるということです。
人は誰でも自分も家族も幸せで、健康で、安心して暮らしたいのです。
しかし、人生は山あり谷ありで、思わぬ事態に遭遇することもあります。
最近は日本列島でも、地震や火山の噴火などの地質的な変化が頻繁に起こったり、
大企業と言われている会社でもリストラが行われたり
災害や事故、リストラ、病気などの、いわゆる災難と言われる事態が、
いつ自分や自分の家族に降りかかるかわからない状況です
一度災難が振りかかると、今まで幸せだと思っていた生活は、いっぺんに崩れ去ってしまいます。
人間は無意識のうちに、自分の生活が不安定な土台の上に成り立っていることを感じており、
何か小さな変化でも不安になったりします
では一体どうしたら人生を安心して生きることができるのでしょうか
ずーっと昔、同じように悩んだ方がいらっしゃいました。
ゴータマ・シッダールタさんです。
(後のブッダさん、またはお釈迦様)
紀元前5世紀の頃に活躍した仏教の開祖です。
ネパールにいた釈迦族の王子として生まれましたが、29歳で出家して35歳で悟りを開きました。
日本では仏式のお葬式が行われることが多く、仏教徒でなくても馴染み深い存在ですよね。
一切の宗教とは無縁の私ですが、お釈迦様の教えは参考になるところが多いので、少し引用してみたいと思います。
「諸行無常」という言葉を聞かれたことがあるでしょうか?
「諸行無常」は仏教用語です。
平家物語の冒頭部分にもこの言葉が書かれているので、
中学校の国語の授業の時に、暗記された方も多いのではないでしょうか?
仏教のことは私は全く詳しくないのですが、分かる範囲で、簡単にまとめてみます。
「諸行」とは、すべてのものという意味です。
「無常」とは、常がない、すなわち、一瞬たりとも同じ状態を留めることはないということです。
お釈迦様は言われました。
「諸行は無常であってこれは生滅の法であり、生滅の法は苦である。」
生滅の法とは、あらゆるものは生じ、そして滅するという法則がある、ということです。
さらに
「生滅の法は苦であるとされているが、生滅するから苦なのではない。
生滅する存在であるにもかかわらず、それを常在なものであると観るから苦が生じるのである。」
愛している人や動物や物が、自分の目の前から消えていく時、私達は深い悲しみにおそわれます。
また確かにあると思っていた日常の幸せが、何らかの理由で崩れ去った時も、苦しみます。
さらに、今日も明日も続くだろう、と漠然と思っていた自分の命の期限を突然告げられた時、私達は深い絶望の闇に落とされてしまいます。
しかし、それらはすべて、もともと移ろいゆくものであった、とお釈迦様は説いておられます。
「確かにある」と思っていたものは「幻想」なのでしょうか。
この「諸行無常」が書かれている涅槃経では、次のように続いています。
「この世にあって仏こそが常在不変であり、涅槃の世界こそ常楽我浄である。」
とお釈迦様は説かれているのです。
ここにある仏とは悟った人のことです。
涅槃とは煩悩の火を消して、知慧(ちえ)の完成した悟りの境地であり、
一切の悩みや束縛から脱した、円満・安楽の境地のことです。
ちなみに常楽我浄とは次のようなことです。
・常…仏や涅槃の境涯は、常住で永遠に不滅不変である。
・楽…仏や涅槃の境涯は、人間の苦を離れたところに真の安楽がある。
・我…仏や涅槃の境涯は、人間本意の自我を離れ、如来我(仏性)がある。
・浄…仏や涅槃の境涯は、煩悩を離れ浄化された清浄な世界である。
※境涯とは境遇、身の上のこと。
お釈迦様が悟られたところによれば、この世の移ろいゆくものに安楽を求めても得られない、ということになりますね。
この世を生きる私達が、仏のように悟りを開いて生きるのは難しいことでしょうか。
でも、お釈迦様の説かれた法を参考にするくらいならできるかな?とも思います。
この世で遭遇する様々な試練や困難は、すべて移ろいゆくものと捉え、
できるだけやり過ごしたらどうでしょうか?
そう簡単にはいかないかもしれませんが、困難に巻きこまれている自分と、
少し離れたところから見ている自分を置いてみるのです。
「ああ、いま自分は困難に巻きこまれているんだな」とか
「困難といえども移ろいゆくものだから、永遠に続くものではないよ。いつか過ぎ行くだろう」とか。
心理学的に言っても、悩みから少し離れた自分がいるとよいそうです。
目の前にネガティブな黒い雲が流れていたら、流れて行くのを待ちましょう。
黒い雲を掴んで引き戻すは必要はありません。
幸い私達が暮らしているこの3次元の世界には「時間」がありますから、
ネガティブな黒い雲も、時間が経てば流れて行ってしまいます。
考えれば当たり前のことですが
今生を一緒に過ごしている自分の愛する人や愛する家族でさえ、
生を受けたものの常として、死に別れて行く定めにあります。
だからこそ輝ける「いまこの瞬間」を大切にしたいですね。
そして、すでにこの世を卒業されていった愛する人やご家族がいらっしゃる方は、
その人たちに愛と感謝の気持ちをおくりましょう。
きっと伝わると思います。
愛の絆は永遠です。
愛こそが常住不変なのです。
まさに仏性(神聖なエネルギー)そのものですから。
多くの人が生きにくいと感じているこの世を、少しでも楽に生きられるように、
お釈迦様のような高次元の存在(アセンデッド・マスター)たちが
たくさんの叡知を携えて、地球に来て下さったのだと思います。
本当にありがたいことです。