全身の体の力が抜けていく。
気がつくと陽平がズボンを脱いでいた。
父親以外の人のを見るのは初めてだった。
それも勃起した状態のものなんてこの時が本当に初めてで得体の知れない生物に見えた。
気持ち悪くて怖いのに押さえつけられているから動けない。

私「お願い。それだけはや........」

最後の力を振り絞って言った私の言葉も陽平の口の中に消えていった。
その瞬間に入って来るのが分かった。
この頃にはどこか諦めのような…
やめて欲しいって言うよりは早く終わって欲しいって思ってた。

やってる事は最低なのに陽平は凄く丁寧で優しかった。
初めてなのに痛みもあまりなく、圧迫感はあったものの次第に気持ちよく感じてしまう程に優しかったんだ。

私「最低…」
陽平「でも気持ちよかったんでしょ??初めての割には何回もイッてたじゃん。」
私「初めてってこんなもんなんだね。」

この瞬間から私の心は壊れてどうでもよくなってしまったんだ。

この後私は陽平と月に二三回体の関係になった。
陽平は私と付き合いたいと言ってはくれていたけど私は付き合うなんて考えられなかった。

陽平との関係が3ヶ月くらい経った頃友達に高校生の男の人とメル友になって欲しいと言われた。
彼と連絡を取るうちに彼のことが気になり始めた。
好きになり始めた頃に彼の方から告白された。

私は陽平に電話して別れを告げた。
陽平との関係は3ヶ月くらいだったけれど、私のセックスへの考え方が大きく変わってしまった原因になった。

今でも後悔してもしきれない。
この後彼氏が出来る度に私を苦しめることになるなんてこの時は考えもしなかった。

幼くて、男性を知らなすぎた無垢で馬鹿な私。