海岸線を湾の置くまで進むころには、山がちな景色に変わっていた。
海が終わって、しばらくした頃には車窓からBlack bearを見つけることができた。
また、それからすぐ、今度は少し離れたところにカリブー(ヘラジカ)の親子がいて、野生生物がありのままそこにいる環境を嬉しく思った。
同じ頃遠くを眺めると、そこには重厚な青白い巨大な壁が!
氷河だ。
これまでテレビや本で見たことはあったが、本物の氷河があんなに青いのかどうか疑問に思っていた。
ただの氷の塊だし、光の加減で青いように見えるだけじゃないかって。
しかし、そこで実際に目の前にした氷河は疑いようのない青さを僕にまざまざと見せ付けた。
何故あのような青色になるのかは今になってもわからないが、あの紛れもない青さと今にもこちらに迫ってきそうな迫力は、どちらも何千年、何万年と地球が刻んできた悠久の時の流れが創り出したものなのだろう。
動物を見つけたり、景色に見とれているうちに、列車はスワードの駅へ。
駅からクルーズ船乗り場までは歩いて5分ほどの距離だったが、列車が定刻より30分ほど遅れていたこともあり、急いで手続きを済ませたのだが、予約していたクルーズ船の最後の乗船客となってしまった。
今回乗船したクルーズは、全行程約6時間のもので、フィヨルドの野生生物や氷河を見ながら徐々に外洋へと進み、ぐるっと一周してキーナイ湾に戻ってくるというものだ。
目玉はもちろんクジラ!
見られるかなぁ。