セビーリャ観光後は、15時ごろの列車でマドリッドへ向かった。
AVEというスペインの新幹線はとても快適で、走行中の騒音がほとんどなく、ゆっくり走っているときなどはあまりに音が聞こえなくて驚いたほどだった。
途中の停車駅はコルドバ一駅だけで、セビーリャ~マドリッド間500キロ弱の距離を2時間30分で結ぶ。
チケットもスペイン国鉄・RENFEのホームページを通じて事前に購入することが出来て(座席の指定も可能だった)、全体的に去年乗ったイタリアのユーロスターと似た雰囲気だったが、それ以上のいい印象を受けた。
そして、夕方5時過ぎにマドリッド、プエルタ・デ・アトーチャ駅へ。
ここに着くころにはクタクタになっているだろうと思っていたことと、マドリッドのプエルタ・デ・アトーチャ駅周辺は治安が悪いことで有名だったこともあって(2004年のスペイン同時多発テロはの一つがこの駅で起きた)到着後は周囲を警戒しながら早いとこホテルに行こうと考えていた。
しかし、いざ着いてみるとアトーチャの駅舎はヨーロッパで見かける頭端式の(上野駅地下ホームのような)立派な作りで、駅構内には植物園(それも取って付けたようなものでなく本格的な)があり、強盗やテロのことなどすっかり忘れてしまった。
というわけで、ちょっとの間植物園を眺めた後、駅からすぐのところにあるHUSA PASEO DEL ARTEというホテルにチェックイン。
荷物を置いた後は「せっかくマドリッドに来たのだから」ということで、疲れてはいたけど地下鉄に乗り繁華街であるグラン・ビア、プエルタ・デル・ソル方面へ向かった。
どこの国でもそうなのかもしれないけど、地下鉄の雰囲気はあまり良くなく、油断していると危ない目に遭いそうな雰囲気もあった(実際は何も起こらなかったけどね)。
街の中心部をブラブラと散歩して、途中エル・コルテ・イングレスという大きなデパートに入りお土産や食べ物などを物色した。
旅先でマーケットやスーパーを回るのは、ある時期から自覚し始めた旅行中の大きな楽しみの一つで、日本じゃ見かけない食品がたくさん売られていたり、日本では高級なものが安く売られていたり(その逆もあったり)するのを眺めて、いつも一人で喜んでいる。
今回はわりとコンサバティブにイチゴ500グラム(特売らしく、たった€1.8だった)とトロピカルフルーツのスムージーとチョコレートのお土産を買って、8時ごろホテルに帰った。
この時期のヨーロッパはとても日が長く、夜の8時過ぎまで太陽が出ていた(この後行くオランダのアムステルダムでは10時ごろまで明るかった)ので、特に夜道に恐怖を感じることもなく宿に戻ることができた。
さあ、明日は早朝の便でバルセロナを経由して、アムステルダム入りだ。