車を借りられたのは良かったけど、考えて見れば海外で車を運転するのはこれが初めてだった。
しかも、いきなり左ハンドルの左側通行。
そんなわけで、はじめはびくびくしながら運転していた。
特に右折に違和感があって、右に曲がった後気づかないうちに対向車線を運転しそうになったりしてしまった。
(-。-;)
危ない危ない。
ただ、優秀なナビのおかげで際どいながらも道に迷うことなく、目的のフリーウェイ、San Diego Fwy(I-405)に乗ることができた。
アメリカのフリーウェイというのは、とにかく車線が多い。
上の写真を見ても、片側7車線。
ただ、これはアメリカ初心者ドライバーにはとても嬉しくて、とりあえず真ん中あたりを走っておけば怖い目に会うことはなかった。
その後、一時間ちょっとで目的のオレンジカウンティにあるSouth coast plaza に辿り着いた。
そこで、昼ごはんを食べたりブラブラしながらいくつかのスーツケースに目星をつけ、最終的に一番理想に近かったものを買うことができた。
ときはサブプライムローンによる不況の真っ只中ということもあり、メイシーズ ではセールの時期でもないのにセールをやっていて、日本で買うと6万弱もするスーツケースを230ドルで買うことができた。
いい買い物ができた。
それから、弟が滞在していた頃にしばしば遊びに行っていたというHuntington beachまで車を飛ばした。
西海岸のビーチに初めてやってきたけれど、海沿いの穏やかな雰囲気がそういう気持ちにさせるのか、なんだか時間がゆっくりと流れているような気がした。
サーフィンをしている人がいたり、音楽を聞きながらジョギングする人がいたり、ビーチバレーで盛り上がってるグループがいたり。
やっぱり、海はいいや。
しばらくボーっとしていると太陽が沈み始め、西の空が少しづつ赤く色づき始めていた。
見る見るうちにその赤は深さを増し、気づくと飲み込まれそうなくらいに迫力のある夕焼けになっていた。
当たり前のことだけど、西海岸の海には太陽が沈む。
でも、その毎日繰り返される当たり前のことが当時の自分にはすごく特別なことのように思えて、長いことその場で真っ赤に染まる海と空を眺めていた。
あれを見たら、誰でも虜に(そして感傷的に)なっちゃうよ。