2013(平成25)年5月12日(日曜日)、8:05。

前日はなんだか寒く、雨も降るいまいちのお天気でした。

午後、あなたとぼくは、いよいよ近づいた出産に備えて、ふたりで過ごす最後の一分一秒を噛みしめましたね。

じきにミッチくんが加わるこの部屋。

23:00過ぎ。陣痛があり、クリニックに行きましたが、まだ早いとのことで一旦帰宅。

しかし翌4:00。とうとうじっとしていることも困難になり、再度クリニックへ。

そのまま分娩室に入りました。

痛みに対し、その先にあるしあわせとよろこびを思い、あなたとぼくは、ただただ見つました。

陣痛の波がどんどん押しよせます。

ふたりで、ミッチくんをこちらに誘います。

8:05――。

ミッチくん、ようこそ!

あなたとぼくは、もうことばもなく、ただひたすら元気に生まれてくれたことを、涙を流しながら感謝したよ。ミッチくんも苦しかったよね。よくがんばったね。

そして、いとしいあなた。

お腹を痛めて産んでくれて、ほんとうにほんとうに、ありがとう。こんなにふるえ、うれしく、ことばも出ず、なんていうしあわせなことは、いままでかなった。

あなたとミッチくんを、ずーっとずっとたいせつにします! こんなにしあわせな家庭はないよ。


学生時代からはじめていた、まあ、たしなみのようなものです。

短歌。

うたをうたうとは、昔であれば、想いをよせるひとへ、遠回しであれストレートであれ、自分の気もちを伝える手段でしたからね。

送り主は、みずからの教養と恋心を31文字にまとめて、想いを相手に届けます。

受けとった側は、もちろん受けとったことで、ある程度の見当はつきますが、やはりその内容で最終的な判断をくだします。

つまり、みずからの人格をかけて、その相手と対峙してゆく覚悟があるのか、すべてを受けとめるのか、生涯寄り添うのか、…。

うたをうたうとは、詠み手にしてみたら、もちろんたしなみとしての意味もあります。しかしそのうたを、意中のひとに贈るならば、もはやたしなみを超えて、プロポーズにちかい重大な意味を帯びたものになります。

前置きが長くなりました。

ぼくはあなたと結婚する以前から、浮かんだあなたへの想いを短歌にしていました。そのうちの一首を、松山市立子規記念博物館の「はがき歌全国コンテスト」に応募しました。昨年の夏ころでしたかね。

あのときのうたは、あなたをして「この短歌はすてきだね!」と言わしめた作品でした。ぼくも、このしあわせをうまく表せた、これを読む方々もしあわせでほっこりできればと、おこがましい思いで応募しました。

そして、ついこないだ、子規記念博物館から封書が届きました。

なんと、佳作に選ばれたではないですか!

うたの中には「あなた」が登場しています。要するにあなたへの想いを31文字にしたうたなんです。

愛するあなたへの、この熱い想いを、もういちどあなたに届けたい。

そしてあなたと、あなたのおなかにいるミッチには、もっともっと、あふれるほどのやさしさで包んでいきたいのだよ。

いつまでも、あなたとミッチをたいせつにします。

そしていつまでも、あなたを愛しているのです。


いとしいあなた&ミッチ。

毎晩の絵本の時間が、ぼくは楽しみなんです!

おなかが大きくなってきたにもかかわらず、帰りの遅いぼくになんの不平も言わず、おいしい夜ごはんを作って待っていて、そしてふたりでいただくぜいたく。
そう、あなたと向かいあっての食事なんて、ほかには見あたらないくらいのぜいたくなのだよ!

食卓を片せば、あなたのおなかに手をあてて、ミッチのポコポコを感じながら絵本の読みきかせです。

このところ、あなたとぼくのお気にいり、佐々木マキさんの『ねむいねむいねずみ』シリーズを読んでますね。

きのこだよ!

これを読むと(これに限らないけど)、ミッチはかなり反応するんだよね~。ぼくは、もううれしくてうれしくて…。

はやくミッチに会いたいな。

さて、こんやはどの絵本にしようかなぁ?


理由というほどのものはありません。なまけていたわけでもないけど、ごめんなさい…。

さてさて。

前回の記事の水天宮から、はやくも1か月以上経ちました。われわれのあかちゃん(愛称ミッチ)は、かなり元気ですね!

いとしいあなた、つまりおかあさんのおなかをポコポコとたたいています。ぼく、つまりおとうさんも、彼の成長を確かめられています。もーうれしいッ!

こんやも、絵本を読みたいな。

あなたのおなかに、手をのせながら。


日に日にママになっている、愛しいあなた。

きのう帰宅したら、ぼくたちが誓いをしたあとのチャペルで撮った記念写真と、両家の集合写真が、お願いしたとおりアルバムとなって届きましたね。
いやー、めずらしく、というと語弊がありますが、ぼくは笑って、美しいあなたのとなりに立っていました。あなたのとなりにいれば、そりゃ笑顔になりますよぉw
ふたりで写真を見ている間、いつも以上に、お部屋はやさしい光とあたたかな空気に包まれていました。ほんとうにしあわせです。こんなにしあわせでいいのか、と思うくらい、ぼくはしあわせだよ。

戌の日参り、ぼくたちが良縁成就を願ったお社にとの予定でしたが、せっかくなので水天宮に行くことに決めました。気の持ちようなどと思わず、あなたのお腹のあかちゃん、つまりぼくらのあかちゃんの健康としあわせを、いーっぱい願ってきましょうね。
もちろん、ぼくは毎日まいにち、あなたの健康を祈っているのだよ。