あれから、14年の月日が流れました。
お墓参りに行き、「前を向き元気にやってるよ」と娘に報告してきました。
今は、まだ仕事も無理のない程度にしているし、週に一回学生の頃、部活でしていたスポーツもしています。
汗だくになりながら、楽しんでいます。
でも、娘の事故死は私の心の傷になって残っています。
あの当時のことは、あまりに辛くて思いだしたくありません。
調停からの裁判は、とても大変でした。
先方からの書面を見るたびに、怒りと、どうしようもない理不尽さに、心が傷つきました。
一人親だから、家庭に問題があったとの言葉に酷く傷つきました。
娘の事故と何の関係があるのでしょう?
何の問題もない家庭なんてありません。
娘は、親の私から見ても、まじめな心優しい性格でした。
多感な年頃には、誰しも多少の悩みはあるものです。
死者に鞭打つとは、このことだと思いました。
人間誰しも、自分を守るためなら人としてどうだろうと思うようなことを、言うものだということを学びました。
自分は、そういうにならないようにと思いながら、暮らしてきました。
娘がいなくなってから、飼い始めたワンちゃんも12才になりました。
少し白内障がでていますが、相変わらず可愛く元気で、私を癒してくれています。