販売員Aのブログ

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どこにでもいる販売員の日常日記。

Amebaでブログを始めよう!
そうだ!!ブログを始めよう!!!


なんで今日思い立ったか!!!


今日観た映画の感想をどこかに吐き出したかった!!!笑


ということで、ほぼほぼ独り言になるブログ。







『屍者の帝国』


原稿用紙10枚ほどを残し、34歳という若さで亡くなった伊藤計劃氏が残した最後の物語であり、未完の物語。

それを引き継ぐ形で芥川賞作家の円城塔氏が書き上げた異例の小説。


の、アニメーション映画。



これは小説についての話ですが、

4年前、1作目の『虐殺器官』で原作ファンになり、『ハーモニー』を即買い

その時点で作者が病没されていることに大きなショックを受けました。



あぁ。この人の物語はこの作品たちしか読めないのか。



と。



その時はこの『屍者の帝国』の存在は知らなかったんですが。



1年くらい前にたまたま本屋で見つけた伊藤計劃の名前。

テンションあがったなぁ。。。

単行本は2012年に発行されていたらしいが、文庫になって2014年に発売されたんですね。

で、お二人の小説家によるこの本を手に取りました。




自分は作者で本を選ぶタイプなので、とっかかりがないとなかなか新しい小説家さんの作品に手が伸びない。

今まで縁がなかったのか、そんなわけでお恥ずかしながら円城先生の作品についてはまったく知識ゼロ。

そんなスタートで読んだ原作。



まぁ、難しい。



内容はもちろん、言葉回しや文章の区切り方が、今まで読んだ本にないタイプで、正直完読するのにすごく時間がかかりました。

でも、

中盤から、(文体に慣れてきたのもあるかもしれないけど)グッとスピードが上がって、引き込まれました。




意識とは

魂とは

生とは

死とは




SFって聞くとぶっ飛びストーリー感があったんだけれども(ハリウッド映画的な。それはそれで好きだけれども)、全然そんなことなくて。

問うてるのは至極根本的な、人間らしいところ

完読した後は達成感とともに、心地の良いモヤッと感があった。



自分の中に新しい価値観というか、、、

何か、糧になった、そんな感覚があった。



そんな作品が映画化!!!



1年近く待ってたよ!!!



で、10/2?3?公開の本作を今日やっと観に行けました。

純粋な気持ちで見たかったので、前評判やレビューには一切触れずに。










≪ここからネタバレ注意!!!≫



冒頭シーンから、原作とは全く違う切り口スタートで戸惑い。






フライデーが友人だった…?!!






ここですでに原作とは別物になりそうな気はしてました。

案の定というか、そこがストーリーの根幹になっていくんですよねぇ。。。






確かに、小説はかなり重みのある長編作で、主題も漠然としているからか、起承転結が把握しにくい感じはあった。

それぞれのカテゴリのなかに、さらに起承転結がある感じ。

その膨大な情報量、内容をどうやって2時間に収めるのかは鑑賞する前から気にはなってた。



で、そうきたか、と



わかりやすいよね。やっぱり。
 
  死んでしまった友人との約束を守るため、
  
  友人の言葉=魂を取り戻すため

っていう、主人公の心理でストーリーが進んでいくと。



原作未読の人のためには非常にとっかかりやすく(全体を見れば未読の人は若干の置いてけぼり感を持つとは思うが)、且つ、小説のなかにあったいろんな情報/経緯もろもろを一気に短縮していたな、と


そのおかげか、最初こそ戸惑いはしたものの、前半はいろいろ納得しつつかなりテンポよく展開。


日本編の終わり方からがなんというか、荒唐無稽というか、つめこみすぎ感が、、、

ただ、下水道のシーンはまんまとグッときてしまったんだけれども。



鑑賞後にレビューやらを見ると改悪としている人も少なからず見受けられた。

わからなくはない。




特に最後の戦闘シーンなぁぁぁぁ




そこに至るまでは、産業革命時代のイギリスの混沌とした雰囲気(蒸気動力でバカでかい歯車が回ってる感じ)の中に、すごくフィットして屍化の技術が取り込まれてるんだけども、



なんで最後でそんな近未来感・・・・!!!



というか、どっちかというと、個人的にはもっと原作っぽい、魑魅魍魎、有象無象感が見たかっただけかな。笑



まぁ、でもそれも含め、エンターテイメントとしては楽しめる作品になってた、と個人的には思う。

加えて、前述してますけど、あの原作を2時間にまとめるための改変ととらえるならば、多少のストーリーの重みはなくなるのは致し方がないし、商業的に見れば、この選択をとるのがセオリーなんだろうなぁ、と勝手ながら想像はできる。正解かどうかは知らないが。


前後編とかでもっかい作ってくんないかな、、、、っていう本音ももちろんあるけど。笑





原作ファンとしては物足りなく、残念極まりないのも確か。けど、少なくとも、映画館で観てよかったと思える作品。



なぜなら、とにかく映像がキレイ。

自分は、好きな作品はいくつかあるし、面白ければハマるけど、特別アニメが好き!!と言えるほどではなく。

だからというわけではないが、映像制作会社やらCGうんぬんはちょっとよくわからないんだけど、とにかくすごかった!!!!

レビューで皆かいてたアフガンパートね!!!
ハダリーが火焔砲ぶちかますシーンとか、雪山の背景とか。。。

これは映画館で観るべき映像だなぁ、と思えました。







そして、この映画で一番自分の心に響いたのはエンドロール

      主題歌 EGOIST【DOOR】



サイコパスから好きで、情報公開したときにテンションあがったけど、ここまでグッとくるとは思ってなかった


映像美を褒めてる人はたくさんいるみたいですが、こっちももっと褒められていいよ!!!

そのちょっと残念だったラストの戦闘シーンで若干萎えていた気持ちが最後に高まりました。




Projectitoh映画3作品の主題歌すべて担当ということで、トリプルA面でリリースされるんですね… 買おうかな。。。






ただね、これだけは納得いかなかった・・・・



ハダリー・・・・



機械人間て。


それはないっすよ。


そんな人間らしい機械人間いるなら、屍者いらないじゃない!!!!!!!


量産できるかどうかなんて知るか!!!


魂ないとかなんとか言ってますけど、説得力なさすぎだから!!!


花澤香奈ちゃん好きだけど、ハダリーはちょっと違ったよ!!


人間離れ狙ってるんだろうけど、それにしてもそのプロポーションってどうなの?!!


ってゆーね。




原作のハダリーのキャラクター/立ち位置がすごく魅力的でキーポイントになってただけに、非常に残念。






と、まぁこんな感じで劇場を去りました。笑



モヤモヤを抱え、レビューを見てさらにモヤモヤモヤモヤモヤモャ。。。










で、さっき2525動画に上がってた舞台挨拶の動画を見た

牧原監督の最後のご挨拶を聞いて、完璧にではないものの、妙にストンときた




円城塔は文庫版のあとがきで、「「伊藤計劃ならばどう書くか」と問いかけることはしなかった」としている。

牧原監督はそんな2人の関係性を描きたかったと仰っていた

エピローグと重なり、気持ちの落ちどころを見つけた気がした




フライデーとワトソン

伊藤計劃と円城塔



これはやはり、原作、ひいてはバックグラウンドを知ってこそ、意味のある映画だと思った。

監督のそのご挨拶で、もう一度劇場で観ようかなと思えました。







同じ動画内で細谷さんも言ってますけどね。最後にぶち壊しちゃってるけど。笑














そういえば小学生の夏休みの宿題以外で日記なんて書いたことない。

皆さん、どうやって書いてるんだろう。。。

もし仮に、このブログが目に留まった方がいるならば、生ぬるい目で流してもらえると嬉しいなぁ

自分の中に溜まったいろいろを吐き出す場所にするつもりで見切り発車スタートのブログ。


ブログってか日記なので。



・・・・だいぶ長い日記になったな。







そもそもは、周りに趣味を言えない自分が悪いんだけれども。笑

次はいつ書くことになるのやら。