保険適用外の免疫療法
癌の治療法はいくらぐらいかかるのでしょうか。
注目を集めているのは免疫療法です。
しかし、免疫療法は健康保険の適用外であるため治療にかかる費用は高額なものになります。
おおよそどれぐらいの金額になるのかを紹介しましょう。
たとえば、免疫療法のひとつであるCAT療法と呼ばれるものは大体1回につき21万円もかかります。
それを標準で4回行いますから、それだけで100万円弱になるのです。
もちろんそれ以外に事前に検査を受けなければなりませんから、あっという間に100万円は超えてしまうのです。
その他の治療法では200万円以上かかるものもあります。
個人で負担する費用としては、かなりの額になるのです。
免疫療法の効果は全くないとは言えないのですが、明確な臨床試験の結果がないケースも多いようです。
また、個人差も大きいことからすべての人に効果があるとは言い難いのが現実です。
最も効果的な免疫療法でも3割程度の人に効果がある程度です。
そう考えますと、癌の治療としてはまだまだ改善の余地がある治療法と言えるでしょう。
それでも多くの人が免疫療法に期待をしています。
それは副作用がないことや、手術などをする必要がないことが大きいのかもしれません。
癌に罹っても完治することができるのであれば、副作用がないほうがいいのです。
放射線治療などでは癌は死滅しますが、正常な細胞にもダメージを与えますから予後のケアが必要になってくるのです。
どちらがいいのかは一概に判断できません。
しかし、費用の面で免疫療法が不利であることは間違いありませんね。
最近では民間の医療保険で免疫療法も費用を賄える商品が出てきているようです。
検診と免疫療法
一般的に癌などが見つかるのは、検診の時が多いのではないでしょうか。
最近ではより細かな検診が可能となっています。
癌に罹ってから免疫療法を行うよりも、罹る前に検診で免疫の状態を調べることができます。
免疫力がどの程度あるかということがわかるのです。
免疫力が高ければ癌を発症する可能性が低くなります。
また、免疫力が弱くなっているのであれば、癌の発症や再発などが懸念されるということです。
癌に対する免疫力を図ることで体の状態がわかるということなのです。
癌の手術を受けて、完治したと思っていても免疫力が低下していることも考えられます。
このように免疫力がこれからの健康状態を知るための指針となるのです。
一般の検診ではこのような検査は行われません。
特別に希望した場合に行われるはずです。
最近の病院では癌検診などを気軽に受けることができるようになってきました。
進行中の癌であっても、免疫力を高めることによって癌の進行を遅らせることができるのです。
免疫療法を行うにしても、この免疫力の検診が重要になってくるのです。
癌検診では様々な項目を検査することができます。
特定の部位の癌検診は当たり前なのですが、免疫力の検査を行うことによって癌になろうとしているのかどうかがわかるのです。
また、癌の治療を終えた人が定期的に健診で免疫力を測定することが非常に重要なことだと考えられます。
免疫療法を行っていれば、免疫力の持続によって再発の可能性を低くすることができるからです。
その予防処置がどのくらい維持できているのかを免疫力という測定で測ることになるのです。
脳腫瘍と免疫療法
癌の治療法として免疫療法が注目を集めていると言われています。
癌の一つとして脳腫瘍がありますが、免疫療法との関係について考えてみましょう。
免疫療法の基本的な考え方について紹介します。
ウィルスなどの病原菌が体内に入ると、そのための抗原ができます。
そして健康な人であればそのウィルスを退治してしまうのです。
これが人の免疫反応と呼ばれるものです。
人に限らず動物に備わっている機能です。
この免疫によって人は様々な病気に罹らずに生活することができるのです。
しかし、癌に罹ってしまうとこの免疫力よりも癌細胞の方が強いため、癌が進行してしまうことになるのです。
そこで人為的に免疫力を高める治療が免疫療法と呼ばれるものです。
本来の人の機能を強めてやる方法ですから、原理的に副作用はありません。
脳腫瘍には良性と悪性があります。
また、他の部位の癌が転移して、脳腫瘍となるケースもあります。
手術や化学療法を取ることができない場合でも免疫療法を行うことは可能です。
脳腫瘍に対する免疫療法の分野も最先端の医学です。
十分な臨床試験などのデータがあるわけではありません。
しかし、免疫療法で全く効果がないということはありません。
免疫療法のメリットは癌を細胞が見つけて、それを退治してくれるということです。
それが免疫の本来の機能なのです。
それを癌に応用したということなのです。
もちろん、個人差や病状によって大きく差がでます。
それは他の治療法でも同じことなのです。
一般には複数の治療を並行して行いますから、単独での評価は容易ではありません。
