ノーラン監督が追求したリアリティ
クリストファー・ノーラン監督はインタビューにおいて、
「ビギンズでのリアルな世界観を今作で更に推し進めたかった。」
と言っています。
そしてその通り、ダークナイトは今までのバットマンシリーズの中で最高にリアリスティックな映画になっています![]()
①ゴッサムシティ
前作でのゴッサムシティは、いつでもどこかから怪しげな煙が立ちのぼっているような少し現実離れしたような雰囲気がありました。
でも今回のゴッサムシティは沢山のビルが建ち並ぶ完全な都会![]()
そして前作よりもロケ撮影も増やし、舞台となるシカゴ市で何ヵ月も撮影しました。
だからこそ、私たちは映画を観る中でゴッサムシティをより身近に感じられ、違和感なく感情移入することができるんです![]()
また、前作で焼け落ちてしまったウェイン邸にかわり、今回ブルースはアルフレッドとともに仮住まいのペントハウスに住んでいます。
これは、前作の最後でブルースが「ウェイン邸を少しずつ復元する。」と言ったため、もう完成して住める状態にあるというのは非常に現実的でないからです。
更に、ブルース/バットマンの影の部分をより表すためにも、このペントハウスは一役買っていると思います!
ペントハウスは見た目もスタイリッシュでとてもリッチな雰囲気、そして大都会のど真ん中にドーンと建っています![]()
だから、お金に恵まれ都会に住むものの、どこか満たされない空虚で冷たい心の内がよく伝わり、彼の奥底の寂しさが感じられます![]()
②クラッシュ、爆破シーン
ジョーカーは、いつも身につけているナイフの他に、ダイナマイトを乱用します![]()
そういったシーンは、ものが崩壊していく様子、メラメラと燃える炎、立ちのぼる黒い煙、そして無残な爆破跡まで、ドコをとってもとてもリアルで圧倒されてしまいます![]()
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ジョーカーは本当にいとも簡単にいろいろなものを燃やすので、彼の不気味な風貌とその後ろで勢いよく赤々と燃える炎、といった迫力満点のシーンが印象的です![]()
また、CM等にも映っているトレーラーが縦にひっくり返るシーンも、あの全長12mもある大きなトレーラーを使って実際に撮影したものです![]()
もっと小さいトラックを使用するとか、一部分だけをひっくり返すとか、関係者から提案されたものの、ノーラン監督は決して妥協を許しませんでした![]()
結局、特殊効果監修のクリス・コーボールドが6週間もかけて様々な計算をしたあと、実際にテストを行い、そこでトレーラーを見事にひっくり返してみせたのです![]()
そんな有能なコーボールドのチームと、トコトンリアリティにこだわったノーラン監督の作り上げたこのシーンは、きっと何度見ても目を見張る圧巻のものです![]()
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③おまけ笑 バットポッドのトリビア
今回のバットマンの新しいガジェットと言えば、シルエットの何ともカッコイイバットポッド![]()
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このオリジナルデザインを考え出したのは、もちろんノーラン監督と、美術担当のクローリー。
2人ともステキな外観とサブ機能にこだわったようで、実際に走行可能かどうか全く分からずにデザインを完成させました![]()
そして、先程も登場したコーボールドにそれを見せると、彼はあまりの突飛なアイディアに信じられないほど驚いたといいます笑![]()
しかしトレーラーの件同様、彼はスタッフと一緒にそのバットポッドを作り上げてしまったのです
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作り上げるのに高度な技術とセンスを必要としたバットポッド、もちろん乗りこなすにも同じようにハイレベルなものが求められます![]()
実際バットポッドを乗りこなせたのは、プロのスタント・ライダーのジャン=ピエール・ゴイのみ![]()
そしてその彼でさえ、非常に時間と集中力を必要とした難しい乗り物なのでした![]()
ちょっと見にくいですが、普通のバイクとは全然違いこのようにシールドに腕を入れ前傾姿勢で操縦します![]()
~機能~
●前輪
実はバットモービルの前輪をそのまま使ったので、どんな地形にも対応するすぐれもの![]()
●グラップリング・フック発射装置
フックがついたケーブルが発射されるので、相手の動きを止めたり、方向を変える時などにも使えます![]()
●40mmブラスト砲
これを撃てば、走行中に妨げとなる物体を排除でき、スムーズに走れます![]()
●50口径マシンガン
前輪の左右にあり、こちらも対物などに使います![]()
ちなみに、私は9月発売予定のバットマン+バットポッドのフィギュアを買う予約をしました笑![]()
家に届くのが待ち遠しいです![]()
では、次の更新は
故ヒース・レジャーを含むその他の登場人物の深みです![]()
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明日から3日間旅行なので、少し間が空きますが帰ってきたらちゃんと書くのでぜひ読んでください笑![]()
ダークナイトの世界に心奪われてしまい、このブログの題名や携帯のアドまでバットマン関連の言葉で染めてしまったMiniMeです笑![]()
ダークナイトについて語りたいことは沢山ありますが、まだ観ていない方々の楽しみを奪わないような、そしてその楽しみを助長できるような内容にしたいと思います![]()
まず、この映画の具体的にドコが素晴らしかったのか?
私の考える点は大きく分けて3つあります![]()
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暗黒の騎士としてのバットマンの描き方
ノーラン監督が追求したリアリティ
故ヒース・レジャーのジョーカー役を含むその他の登場人物の深み
それぞれ順番に語りたいと思いますが、長くなるので今日のところは
についてのみ書きます![]()
暗黒の騎士としてのバットマンの描き方
前作のバットマンビギンズでは、以前までのまさにアメコミというような軽いタッチから、見事に重々しい雰囲気のバットマンに変わったので、私は良い意味で衝撃を受けました![]()
そして今回、Dark Knight=暗黒の騎士としてゴッサムを悪から守るその負担や、彼を取り巻く矛盾した世相がリアルに描かれたことにより、彼の人間像の核心がハッキリ浮かび上がったと思います![]()
バットマンは決してスーパーマンのようなヒーローではなく、まるで本当に実在するかのような現実味を持ったキャラクターになりました。普段はウェイン・エンタープライスの会長ブルース・ウェインとして、誰もが羨むリッチな生活を送っていますが、ひとたび街が闇に包まれると正義に燃えるバットマンとしていかなる危険な相手にも立ち向かっていきます![]()
そう言うといかにも正義のヒーローっぽいですが・・・
ダークナイトで描かれるバットマンは必死に正義を貫き悪を退治していくものの、明るみに堂々と出ていき街中の人々から声援を受けるような英雄ではなく、むしろ人々から隠れながら時には誰かに憎まれたり厳しく批判されたりしてしまうような姿です![]()
そしてそれは、先程も書いた「矛盾した世相」が原因なのです。
バットマンファンの私をはじめ観客側から見れば、バットマンの行いは勿論素晴らしい正義ですが、ゴッサムの1部の市民やメディアの目には、そうは映りません![]()
それは、堂々と法律によって悪を制裁するのではなく、まったく自らの判断だけで戒めているから。
タダの自警市民だと批判されるのです
それに加えて、バットマンのせいでジョーカーのような狂人が生まれてしまったのだと言う人々もいます![]()
しかしだからこそ、バットマンは法ではどうにもならなかった腐りきったゴッサムを救えたわけだし、影に隠れ正体を明かさないからこそ、あるべき平和な秩序を保つための彼にしかできない事ができるのです![]()
ちょっと詳しくは言えませんが、映画を見れば、今言った「彼にしかできない事」というのがよく分かると思います
そしてそれはスクリーンに映し出されるバットマンの姿を見るとともに皆さんの心にじわじわと広がっていくはずです![]()
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最後に、このダークナイトはバットマンを格好いい正義の化身としてだけではなく、暗黒の騎士として描くことで、より独特で魅力的な重厚感のある映画になっていると思うんです![]()
次の更新は
ノーラン監督が追及したリアリティです![]()
▲バットマンの最新ガジェットであるバットポッドのトリビアも
お楽しみに笑![]()
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