ラスト・フェニックス ─不死殺しの王女─ (角川スニーカー文庫)/KADOKAWA/角川書店
¥670Amazon.co.jp

【アルフェンドラ王国の近衛騎士に選ばれた、勇敢な騎士・セロは、第四王女・シャロンの護衛の任を与えられる。
しかし、シャロンは自らの体の中に毒を持ち、触れた相手を殺す『毒姫』と恐れられる存在だった――。
一方、王国では、大昔に封印されたフェニックスの不死の力を戦いの道具に利用しようとする者が現れる。その禁忌の力は王国をかつてない恐怖と混乱へと陥れることになり――。
悲しき運命に立ち向かう本格ファンタジー開幕!!】
(アマゾンから引用)

ざくざく死ぬのでなんかそこで笑った

■ 感想とかネタバレとか

貧乏くじを引かされた近衛騎士のセロと影武者お姫さまの健気な毎日と最後国の崩壊。
読みながら、どこかで聞いたわ「シャロン」…と思っていたんだけど、あれだ宇宙兄弟のシャロン博士だ。
お姫さまが中盤あたりで「外」の話をしていたから、ああこりゃ出るなと思ったら本当に出て、しかもちょっと予想外の「そこまでしなくていいのでは…」って方法だった。
この作品の〝毒姫〟がどこまでか知らないけど三原ミツカズさんの「毒姫」読むと涙と唾液と体液と汗がアウトだっけ…確か使用済シーツも別処分&ノット素手だったような。
そこまで厳しくないのかなー 最後の方の不死鳥さんが生命吸い取るところもなんとかしてるし。
しかしあそこまで追い付くシャロンすげえなって心底思ってる。根性ありすぎだろ。

生真面目堅物融通のきかないセロと目覚めたばかりのイリアと世間知らずのシャロンだと道中ぜったいなにかやらかすのでもうちょっとマーガス的役割の人が! ほし! かった! かも!!
セロの友人で情報通のマーガスは姫に理解ありすぎてなんだこいつと思いはすれど死んでほしかったわけではないぞ!
クッションっていうか緩衝役っていうか交渉役っていうか!

フェニックスが1体復活したときにざくざく死ぬのでなんか今思い返すと笑える
焼け焦げたり吸い取られたり爆発したりで死んでるし、セロに嫌がらせした貴族坊ちゃんも死んでるし、毒姫の原因たるおじいさんも死んでる。
〝毒姫〟の〝毒〟の解釈とか。ああ…おう…そうか。そうか。わかった。解ってないけど解った。
味方以外は基本的に清々しいくらいに悪役でシャロン見下して侮蔑して実験台にしてるお人らなのだけど「わあ清々しくて怒る気にもなれん」と思ったらだいたい死んでいるのでもう笑うしかない気がする。

セロが自己犠牲的でなくてよかったです、自己犠牲ホントやめてとハラハラしながら読んでいるのだけど持ち堪えてくれてありがとう本当にありがとう
手をつないで歩いていくの見るの好きだなあ… 可愛い

イラストレーターはマニャ子さん!
シャロンの耳のひらひら可愛い!
ストライク・ザ・ブラッドの人だったのか