封殺鬼 数え唄うたうもの (ルルル文庫)/小学館
¥650Amazon.co.jp

【大人気シリーズ、新イラストで新作登場!!

『本家』の二人の鬼・聖と弓生が使役の任から解放されて半年。
相変わらず新宿で拝み屋をやっている野坂三吾のもとにある日、仕事の依頼が舞い込む。
依頼主は女子大生、高階結衣。
大学の探検サークルに所属している学生がつぎつぎに不審な死を遂げているので、助けてほしいという。
三吾は二人とともに、調査を開始した。

事の起こりはサークルのメンバー九人が、『埋蔵金探し』と称して瀬戸内海にある恵比子(えびす)島の禁忌を破ったことだった。
島の岬には七体の地蔵が並んでいて、その場所に近づいた者は、祟りを受け島に伝わる唄の通りの死を迎えるという。
この島は潮の流れの関係で昔から水死体が流れ着くことが多く、地蔵はそれを供養するためのもの――だがなぜ、それが祟るのか。
謎を解明する過程で、三吾と二人の鬼は、島のもうひとつの言い伝えを知るが…!?】
(アマゾンから引用)

■ 感想とかネタバレとか

現代編のお話なので
サンゴと神島当主とサホコプラス鬼2人のお話
ナルキが始終「誰だ?」だった(笑)、ので相変わらず自分の記憶はあてにならない
言われずとも思い出せるのは「泣くように笑った」男だけである、あの優男。死んだけど。


キャンパス以来じゃねえ? 懐かしいとかもあるけど、それよりなにより「イケメンなサンゴなんてサンゴじゃない」と思ってしまった。
サンゴは普通のお兄さん(?)でいいよ、ぽやぽやっとしていていいよ!!
神島とサホコさんにせっつかれたり呆れられながら「でもよー」ってしてればいいと思うよ!!
サンゴのお兄さんってほんと自由人ですね!!

ここんところ、ずっと、「封殺鬼」といえばとーこさんのお話だったので、なんだか現代だと、鬼ってこんな風になるのなあ、と思った。
多分現代編を読み直す可能性は零に等しいけど(冊数然り、キャラ然り)この1冊だけで判断するなら、「頑張ってる」んだなあと。サポート的な意味で。
とーこさんときも働かされてたけど、こっちだと違う意味で、でも積極的に関わってるよな。

ひとりでふたり分の命があった子が好き
子どもがお腹にいるときの「呪い」ってとーこさんを思い出さずにはいられないんだけど、聖と弓生は思い出したかな。
神島当主とサンゴ実家のやり取りも好き。
あの部屋に広がるブリザードはきっと凄まじかっただろう、当主ととーこさんの会話見てみたいかもしれん。とーこさんと鬼の会話は確かキャンパスのどこかでちらっとあったはず。
御坊さんのドクロはちょっと怖いぞ、飛んでくるのも怖いけど、投げる方も投げる方だ。

イラストレーターはカズキヨネさん!