ルナル・サーガ〈1〉赤い瀑布 (角川文庫―スニーカー文庫)/角川書店
¥651Amazon.co.jp

【ルナル――7つの月しろしめす大地。
人々は月に従い、また挑み、月に笑い、月に泣いた。そして今、ルナルの大地に生きる双子の兄妹・アンディとエフィは、〈青い爪の女〉を追って、新たな物語の導き手となる。
トルアドネス帝国の地方都市キーンブルグ。運命の糸は、兄味をこの地に導いた。
二人はそこで〈青い爪の女〉を見つけ出すのだが、同時に大いなる陰謀の渦中へと巻き込まれていく…。
7つの月が綾なす、波瀾万丈の冒険ファンタジー。その世界への幕が、今、開く。】
(アマゾンから引用)

■ 感想とかネタバレとか

兄妹仲が宜しいようでなによりです
そういえば二卵性でも一卵性でもどっちが「上」かっていう認識はあるようで個人的にはけっこう楽しい
法と契約と正義を司る、「青い月」の神ガヤンの神官アンディ(大事な所でいつもヘマをする)
物語と伝承の神、影と迷宮と虚偽を司る「赤い月」の神シャストアを信仰するエフェメラ(酒好き)


父親が「青い爪」の女に殺されたので、母がいる故郷を出ての復讐話
ミュルーン(鳥かつ人)のタッタ、リアラとメノア親子、商人と笛の男と踊り子。グノバはドワーフ。
タッタが表紙にまでいるのに、途中からさっぱり消えたので「え!?」てなった。むしろドワーフの方がよくいたぜ… と思ったがあの人最後で生死不明になるからか。

お偉いさんが来るから準備してる街
伏せってる領主と、領主のお嫁さんがお偉いさんの姪
宿で襲撃されるわ、夜中に追い出されて新しい宿行ったら一服盛られて拉致られるわで大変そう
一千年も続く<結社>
兄妹は青い爪の女を探しに
ドワーフは親子を守るために
タッタはお金稼ぎのために

アンディが復讐(「青い爪」の女を殺したい、よりも、自分の中にあるものと決着をつけたい、という方がまだ近い気がする)にやっきになって、エフェメラは故郷に帰ろうと言いつつ兄の背中を守る

自分が、父の影から抜け出して、自分になるために、決着をつけるためにはこの方法しかないのだ。他の手段もあるかもしれない。しかし、アンディには見つけられなかった。 p231



書くほど暴走していないけど、多分「足でまとい」だからこそ走り出しそうな脚を縫いつけてはいそう。確かにこの兄貴は「大事なとこでつまずく」ので怖いわ。あっさり死にそう。
喉… 喉はあかんですよ… 喉はあかんので守ってください…… 出血多量で死にますからね……!
あっさり死んだのはリアラだけど。タッタとメノアはどうしたんだろう… 最後怒涛で終わった。生きてるっちゃ生きてるんだろうけど、双子はまだ「青い爪」の女を探すんだろうな。
ニフルート(途中でちっとだけ合流した盗賊/罠外し担当)もこのあと出てきたら嬉しい、エフェメラいい子だった。一緒に楽しいお酒を飲んでください。


画像出てこなかったので楽天。

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イラストレーターは西村博之さん!