黒鋼の魔紋修復士2 (ファミ通文庫)/嬉野秋彦 (著), ミユキルリア (イラスト
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【最低最悪の相性ながら、何とか初任務を成功させたヴァレリアとディー。
その一件から“魔紋”を消す力の存在を知ったイサークは、ディーの愛剣ジャギエルカの開発者であるキケから、かつてともに“魔法工学”を研究していた人物の情報を入手する。
そしてその者が滞在していたというビラノバへ、ヴァレリアたちに加え、もう一人の“神巫”カリンを派遣することに決めるのだが―!
正反対の二人の“神巫”が、“神聖同盟”を取り巻く暗雲に迫る第2巻。 】
(アマゾンから引用)


■ 感想とか色々

魔法工学の研究をしているキケに王宮からの使者が
かつて彼のもとで研究を手伝っていた女性を追いにビラノバへ
カリンの母方の祖母の実家でもあるので、親戚を訪ねることを理由にヴァレリアとディミタール、ベッチーナ、カリン・ルドベックの従姉妹であり修復士でもあるペトラ・ルドベック


なんでディミタールってこんなに詰まらないんだろう
と1巻でも思ってた理由は、こいつ、正しいことしか話さないからだ。多分。
「遙かなる虹の大地」の兄妹や、「夢の岸辺」の小泉さんと水谷くんみたいに、息が合っているとも言い難いし、かみ合っていないのが笑えることもなく。
会話のレベル(笑)が違うからだろうか。
正しいことを、正しい風にしか話さないって、詰まんないんだなあ。お互い清廉潔白でもねーだろうよ。素直(?)っちゃ素直だし、あんまり解釈に余地をあたえない物言い。皮肉やブラックジョークとは無縁。あれは毒舌とは言わん。毒舌はもっと上手いし楽しい。「くっ」て笑うような楽しさ。
「京都行ってお勉強してきてください」か。

うんあのね、解ってるんだったらそれを前提に動けばいいだけなのに、一々あのおねーさんに確認したり、行動に無駄が多い
そもそもこれディミタールの話で、神巫の話でもあるけど、ヴァレリアの話じゃねーし!!!! となった。ヴァレリアは本能的天才らしい。基本は頭の回らないお姉さんなので無能極まりない。
しかしそれでもイラついてないんだからある意味凄いお姉さん。
有能なんだろうが有能部分があんまりない。
そしてこの2人はかみ合っているようで全くかみ合ってない。

反日活動や反米活動で、国旗燃やしてたりお店襲撃してたり不買運動してたりデモ行進してたり、まあそれはそれでいいし、よくないことは然るべき場所で裁かれればよいけれど、次期宰相(亡くなったお父さんが宰相)のダンテさんはある意味ちゃんと的を絞って活動してるんだから、いいんじゃない。
やり方は決して上手いとは言えなかったし、情報不足&勉強不足ではあったし、個人的にダンテさん好きでも嫌いでもねーが。
そもそも方向性として軍事力を持つか持たないかの議論もあったらいい

ちなみにカリンさんは大嫌いです☆
「ごめんなさい」の使い方もそうだけど(笑)、これ系の女の子で嫌いになるのは珍しい、コナンの哀ちゃん大好きだし、ハルヒなら長門さんなのに(むしろハルヒは長門さん以外無理)
基本無口系冷徹美少女は好きなんだがな。思っていたより生温かったからかな。なんでだろ。その枕詞、要らないよな、てなる。
カリンを友達というヴァレリアって能天気なのかお人好しなのか。
ペトラさんといい、みょーにムカつく人がいる。ヴァレリアはまだマシな方。(ディミタールのこと気にしてる風なのはとっても鬱陶しいけれど。あの男を気にする要素がどこにあるんだ? 条件的にはカリンさんの言う通り「優良物件」かもしれんが(あの条件を「優良」と捉えるなら)、条件以外の所ではあれを選ばんだろう)

親戚のダンテさんとこお邪魔して、お買いものして、夜中ごそごそと動いて、不法侵入&家探し
修復士のお仕事… どこ行った…!
神巫や神聖同盟の加盟国・準加盟国、パワーバランスの話

イラストレーターはミユキルリアさん!
イラスト見てたら、なんか、貧乳の敵になりそうな服、と思った




黒鋼の魔紋修復士1 (ファミ通文庫)/エンターブレイン
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