グッドナイト×レイヴン (このライトノベルがすごい! 文庫)/深沢 仁
¥690Amazon.co.jp

【「断る権利なんて、お前にはない」
怪しい男・ワタリヤにはめられ、謎のバイトを始めることになった鈴人。
急造チームのメンバーは、女装癖のある美少年・遊、コミュ障でスピード凶の無口美少女・倉日。
1回7万円の仕事内容は、あるアイテムを盗んでくること!
訳がわからないまま仕事を続ける鈴人だったが、ある日トラブルが発生し……。
第2回『このラノ』大賞優秀賞作家が贈る、コミュ障な3人の放課後クライムノベル、ここに始動!】
(アマゾンから引用)

■ 感想とか色々

あの程度でコミュ障とは片腹痛い!
よくある「人見知り」や「話すことが苦手」、「友達もおらず」がどの程度か知らんし、知ったからってどうすることもしないし、程度に開きがあるのは知ってるけど、いやあれコミュ障ではないだろう…
わたし基準では「慣れてない」程度です、女装癖のある美少年なんてペラペラ喋ってるやん! コミュ障ってペラペラ喋れるもんなの!?

盗んだお金で映画館とゲーセンに通う少年・月見里(やまなし)、おじさんやお姉さんとのデートでお金をもらう女装少年・遊、無口の無免許スピード狂少女・倉日
ワタリヤはこの3人に「依頼」をした人。1回7万円。集合は夜中。
「自分にとっては価値があり、他人にとっては価値のない、あるもの」を盗んでほしい。
ワサビ・シネマの受付中村さん
3人の、犯罪以外の共通点

冒頭から、月見里の前にワタリヤが座る、ところまでが楽しかった(笑)
ワタリヤ、ぜってーあれわざとだろ! と思ったけど。千円札くらいならポケットに入れてる人も見たが、万札はポケットに入れんだろう。多分。
さっきお金を盗んだ人が目の前に座って動揺する月見里。
流され流され、主体性など全くなく、前の2人がやると言ったからやることにした少年

鳴かないカラス
3年間行方不明の女性
悪夢と、悪夢食いと、懐中時計
夢を見ないことが共通点
3人の前任者は映画館受付の中村さん

夜中に不法侵入し、黒い霧・靄のかかった物を見つけ出すのがお仕事
うなされている人に触られるとその悪夢を共有したり
事情を知ったり、理由を知ったり、危険度を知ったり
集合場所のマスタード・カフェと、仕事先以外で初めて集まった3人
アイコンタクトしてる遊と月見里がなんか可愛かった(笑)
なんでナイフ持ってるのか気になるぞあの女の子、しかし倉日さんは無言でダッシュして囮になったり男前(一言ねえとビビるけどな!)

ワタリヤさんが酷くて好きだった、ワタリヤさんと中村さんの関係も歪っぽくて好き
月見里は基本流されてるし、遊は逆にやる気ありまくり、倉日さんは車を運転できればいいのかも
主体性のない流され男子or女子ってイライラして無理なことが多いんだけど月見里は平気だった
誰の害にもならないからかも。いや、窃盗は害か。
視点がちょこちょこ変わる。少しずつ、お仕事以外のそれぞれ、倉日さんと遊の家でのことがあった。月見里はあんまねえけど。お前ねーちゃんになにかあったのか。大丈夫か。


文と文の間に小さな絵があって、けっこーなあいだ「なんでここに唐辛子あんの?」と思ってた。タイトルがレイヴンで、章題のところにも黒い羽があるんだから、あれはミニ羽に決まっておろう。


イラストレーターはseroriさん!
表紙の3人、目が死んでんなー、と思いはしたよ!!(あとがきを読んで)