不思議絵師蓮十―江戸異聞譚〈2〉 (メディアワークス文庫)/かたやま 和華
¥620Amazon.co.jp

【今日も花のお江戸には不思議な事件があふれている。
描くものに命を吹き込む不思議絵師、蓮十の周りではおかしな事ばかり。
蓮十にいつもやきもきの地本問屋のお嬢さん小夜。
いなせで破天荒な悪冶の歌川国芳。
二人も加わり、江戸の町をいったりきたり。
十軒店の雛市で、鼠除けの絵から猫股が抜けだしたって? そりゃ大変だ。
実は蓮十が描いた絵で。放っておけないとばかりに、蓮十と国芳は猫股をふん捕まえようといさむのだが? 江戸の情緒あふれるふしぎな浮世絵物語。 】
(アマゾンから引用)

可愛かった…!

■ 感想とか色々

可愛いなあ!
お見合いのための美人画を描いてほしいと言われて動揺してるのが特に可愛かった! ただ「鈍感」とかは書かない方が個人的には好き(笑)

今度雛市が立つので、鼠が人形を齧らないように猫の絵を描いてほしい
国芳さんとの合作で、武士のような猫叉を描いた
しかし綻びを作って、生きて動き出したりしないように描いた猫又は、鼠を追って絵から消えた「猫と鼠」

「青葉若葉」は連十さんの絵師としての話
はしり鰹を持ってルンルンで小夜お嬢さんとこ訪ねて、話したくてうずうずしてる連十さん可愛いなー
わらしべ長者みたいなお話
もらって、あげて、お返しして。間をつなぐのは連十さんの筆と腕。
小夜お嬢さん、1巻のあらすじだと「押しかけ女房」みたいだったから、どうかなあ、嫌いにならないかなあ、と心配だったのだけど、そんなこと全くなくてよかった! 小夜お嬢さんも好き!
連十さんのお天道様の話
「お天道様」で最遊記を思い出す、「お前は誰かの太陽でいられるか?」、最遊記はアニメしか知らんがなぜかこれは知ってる。
ちょこちょこ連十さんの昔話になるのか。つかなにこの人陰間茶屋的な何かか。

お見合い用の絵を描いてほしい、という依頼をされる「ろくろ首の娘」
「依頼」を突っ返してるので、それを聞いた小夜お嬢さんが「え…!?」てなってて可愛い(断った内容を聞いて家族一同怒ってるのも可愛い! 家族ぐるみの付き合いいいなあ!)
あと国芳さんが今回あんまり出てこない(笑)、お見合いの娘さんが本当にちゃんとろくろ首でした
鐘つき男の話とか。連十さんの家でお掃除したり、生きてる絵とお話してたり、お手玉してる小夜お嬢さん可愛いなー(そういや、封殺鬼のとーこさんの過去編でも鞠ついてて、可愛い! となったな。鞠つきとかお手玉とか好きなのか…? ベーゴマとかも好きだが)

今回で言うと、首筋撫でたり、ほかの作品だと脚触ったりしてるの読むと、時々「嫁入り前の娘さんになんてことを羨ましい!!!!」となるのはなんでだろう…
いや可愛いからいいんだけどね! 可愛ければたいていのことは投げ捨てる。
しかし時々本気で「てめえ嫁入り前の娘さんにそんなベタベタ触ってんな」となる。なんでか知らんけど。

装画はさやかさん!
1巻も読んだんだけど、感想は書いてない。です。
ちょーど、「没後150年 歌川国芳展」(六本木ヒルズだと2011年12月17日~2012年2月12日)が開かれてるときに発売されてたので。。
(1巻の発売は2012年1月25日)
私的国芳さんブームだった。


不思議絵師 蓮十―江戸異聞譚 (メディアワークス文庫)/アスキーメディアワークス
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