オコノギくんは人魚ですので〈1〉 (メディアワークス文庫)/柴村 仁
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【ナツが通う城兼高校には、ときどき“人魚”が転入してくる。
うまく擬態しているので見た目は普通の人間と変わりない。
でもやっぱりところどころ謎めいていて、カチカチと妙な音を発したり、うっかりヒレを出したりと、なんだか目が離せない。
やむをえない事情で大好きな水泳をやめてしまい、物足りない日々を送るナツは、ある放課後、オコノギくんがひとりで学校のプールサイドにいるのを目撃する。
どうやらオコノギくんは、何かをさがしているみたいで…。 】
(アマゾンから引用)

■ 感想とか色々

中学水泳界の期待の星だったナツと、陸に上がってきた好奇心旺盛な人魚・オコノギくんと、愉快な仲間たちの話
視点が幾つか変わる。
トガワさんは三回くらい見直したからな! 唯は完璧女の子の名前だと思っていた。言われてみれば中性的な名前だし漢字だな、天使祝詞の結もユイで男の子だったし
孤高の人、アイモトさん(犬歯が生え続ける体質/30歳くらいで終わるとか)
生物オタクのエリオット(ジュリエットか! と最初思ったけどエルリックにも似ていてややこしい)、豊田・早川コンビ(アイスはね! 作るよねー!!!! べっこう飴も作った!)

続きものなのでほとんど解明されないまま(笑)
都市伝説のイリエさんはシロ高のジャージを着て雨の日に出現する透明人間
特定の水に触れると眠くなってしまうナツの奇病
がちょっとだけ解明。オコノギくんが陸に上がってきた理由も最後にある。
少数のクラスメートで仲良くなって…る…、でいいのか? アイモトさんはそうかも。ナツの友達の丸山さんと一緒にご飯を食べることになってた。
逆にエリオットはずぶ濡れになるわ変な男に絡まれるわで大変そうですね(他人事)
それでも団体行動するようになってたな

ほぼ問題提起だけで終わる
ナツの水泳を続けられない鬱屈や不満やそれを相手に伝えたときの反応への苛立ちやもやもやがちょこっと吐き出されているだけで、他は特に
180キロ運べるってどんだけ力持ちなんナツさん! と思ったり
「これから」(以下続刊要素)が強いのでこの1冊だけじゃなんとも言えんし、詰まんないとか楽しいとかの前に読み終わっちゃったよ!!!!
言えるのは「まあ、仲良いのはいいんじゃね?」くらいである。

イラストレーターは也さん!
表紙で花束持ってるから一瞬「プシュケの涙」を思い出してゾッとした
中は扉絵