明日も彼女は恋をする (メディアワークス文庫)/入間人間
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【『過去の改変』から戻ったわたしに待っていたのは、彼の消失だった。
そして、もうひとつ。
わたしの歩けなかった足が、元通りになっていた。
わたしが歩き回る姿に、島の住人は誰も驚いていない。慣れきっている。
そして、この世界の『現在』では、彼は九年前に死んでいた。
その蔓延する常識が、わたしを苛み、蝕んでいく。
わたしが歩ける毎日。それは彼が死んだ現代。
決めた。わたしは必ず取り返す。わたしと彼がいた世界を。必ず。
『昨日は彼女も恋してた』と上下巻構成。 】
(アマゾンから引用)

■ 感想とか色々


「ニア」と「マチ」の話ではあるけど、ニアとマチだけの話ではなかった
ああ…、「僕」は「マチ」が死んだことを認めず、「わたし」は「ニア」が死んだことを認めない
悪意に晒されることなく育った島の子供達は知らない「外の人」であっても笑顔で駆け寄ってくる
「僕」は嵐の日に船の転覆で死んだマチを助けにもう一度過去に行き、あの日からの続きを続ける
二度目に乗って来たのは車椅子の裏袋と知らない男
「わたし」は、自分の脚で走れる喜びに浸り、ニアの死を鬱屈と知り、自転車レースに参加する。

自転車レースに女と二人乗りで来た玻璃綾乃と、
溺れかけている所を助けられた近藤近雄

本名なんて忘れるくらい、こどもたちはあだ名呼び

「同級生、みーんなそうじゃん」
「違いねぇ」
p248


が好きでした、「わたし」はニアが死んだのを知り家だの墓だの行ったあとひきこもっているので同級生と会っていないし、ある意味上の会話の2人は、とても、似ていた。似てはいた。
とりあえず「玻璃綾乃」と「マチ」は幸せそう
ヤガミカズヒコは知らない。あいつ胃が痛くなりそうな人生だな…。
あいつあっさり死んじゃいそうなのでなんか嫌。
松平さん流、借金の返し方。タイムマシンを作った次は煙玉と鉤縄作成。

なにと引き換える?
命と足と大切な女の子

こういう、痛いお話は、好きなんだけど、
痛いから、ときどき、「あー………」ってなる


イラストレーターは左さん!
「昨日」とは違うなあ、と思った
車椅子の女の子が男の子の袖つまんでるの可愛いな!


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