花の佳音 (メディアワークス文庫 あ 8-1)/雨宮 諒
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【知っていますか? あなたが笑ったり泣いたりしているときに、すぐ横に寄り添って、一緒に微笑んだり涙を流してくれる存在がいることを。
それは……美しくも儚い「花」たち。彼らは、いつでも人間を温かく見守り、心の底から祈っています。
あなたが幸せでありますように――と。
これは、そんな花たちの声を聞くことができる不思議な青年・草介と、心優しい花たちの、切なくも心温まる物語。
ほら、花たちに耳を近づけてみてください。思いがけない、嬉しい囁きが聞こえてくるかもしれませんよ?】
(メディアワークス文庫HPより)
あ!
■ 感想とか色々
こんなあらすじだったの!
表紙+名前で買った、だって夏月の人だったから
ああなるほど
半年前に妻を失った、花と話せる草介
看板娘のあやめにどやされつつ変人として名を馳せながら花を選んでいる
正直
バツ3のお母さんと不仲な娘さんとか
お弟子さんへの破門を撤回させるために頑張るとか
心底本当どうしようもないしどうする気もないほどどうでもよかったんだけど
(読んでいる最中に もしかしてわたしに足りないのは共感か!? と思うくらい)
このあらすじならばさもあらん
上の二つのお話は展開も台詞も込みで ですよねー と全力で思った
結婚して離婚して、結婚して離婚して、結婚して離婚して、また新たに結婚しようとする母親とかすげえなって思った
バイタリティ溢れているな。
届かない言葉を、伝わらない真意を、上滑りしていく虚しさを、ただ消費されるだけの浪費していくだけの空費だけなら、まあ、嫌にもなるだろ。
傷付いている人間に、尚傷付け、と「言う」趣味は全くないので(傷は抉るけども)、そこらへんは「あなたが決めたことなら、それはそうなんだろうし、それでいいよ」って感じ。
病院に花持ち込み禁止って、実際に和歌山県立医大病院がそうなんですね。
それにしても、誰か(受付の人とか)止めてやれよ、って思った。
ガーベラ(花はそれぞれの状態に合わせて妖精の形をとる)は随分と捨てられたことを悲観していたなあ、どっから自我が生まれるかは知らんけど、競売にかけられているときとかは特になにも思わなかったのかなあ
どうにも、花は純粋であるというよく解らん設定に基づいて、ぐすぐす泣くのが似合いそうな人間視点だったので、これでもかってくらいの善意とまばゆい純白を見た。
破門の話は、そりゃそうだろ(笑) と思ったので、全面的にお師匠さん支持
そこで足掻く草介の意味が解らん、なんなのこれ。自分に道理があると思ってるの。
商売引き合いに出した時点で最悪。文字通り、それとこれとは関係がない。
白菊と黄菊の話
事故現場に供えられる百合
亡き妻が大切に育てていた花
いいおはなしだったので、いいおはなしだった、と書いておく
もうほんと全力で目を背けたい
ある種の甘酸っぱさも うわ てなるんだけど、これはもうなんなんだろうねきっと 前世でなにかあったんじゃないかな と逃避するくらい無理
カバー撮影協力:DOM.F..さん
カバーデザイン木村デザイン・ラボさん
DOM.F..さんってお花屋さんなのか、木村さんのお名前はよく見かけるので多分好きなんだと思う
■レビュー拝読!
花の佳音 明日へと続く記憶様
花の佳音/雨宮諒 colorful様
花の佳音/雨宮諒(著) 読了 ぐ~たらにっき様