或るろくでなしの死/平山 夢明
¥1,575Amazon.co.jp

【震えながら、戦きながら、そうとは知らずに……七人の人間たちが迎えた、決定的な""死の瞬間""。
異能・平山夢明が魅せる、狂気の淵に決して、飲み込まれるな! 驚愕の傑作短編集。】
(アマゾンから引用)

よかった!

■ 感想とか色々

後味が悪いどころでなく最中でも苦いのがよかったー
目の中に指がずぶずぶ沈んでいったり牛割きみたいな方法で殺してたり猫殺してたり齧られて穴開いてたり失血死だったり基本的に気持ち悪くて うげー ていうのばかりで楽しかったです

諸々の死について巡る短編集

或るはぐれ者の死
浮浪者がうずくまっている塊を子供だと主張する話
結局あの塊真面目に子供だったらしい(笑)、首に縄かけられて両方から引っ張られて絞殺死、子供は轢死かね

或る嫌われ者の死
電車に挟まれた日本人。死因は失血死。
奥さんが日本人の人が呼ばれて会話を繋ぐ。

或るごくつぶしの死
浪人中の青年と頭の上手くない女の子の話
子供って干からびるのか、餓死でよいのか
あの男、性病なんかかかってないのか、かかってるオチだと思ってた
授業でエイズはやったけど梅毒や淋病はあんまりやらんかったなあ

或る愛情の死
追突事故でガソリン流れている状態
余命半年と医者に告げられた足の不自由な子供と、健康な子供
お母さんがパーンしていてうけた(笑)、刺青のセンス酷くていいなあ
あれよく離婚しないな…、子供は前者が焼死。
しかもオチまでも後味悪い! 弟さんが心配なのでとっとと縁切って家出た方がいいと思う、部屋の隅に真っ黒こげでブツブツ言ってる自分以外には見えないものって怖すぎる

或るろくでなしの死
殺し屋と女の子。
ハムスターを飼ってもらっては殺す女の子と殺害現場を見られた殺し屋
カネコさんは蜂蜜と砂糖水塗りたくって森の中、脳みそむき出しで手足固定で放置の上ビデオ撮影

或る英雄の死
溺れていた所を助けてくれた英雄とイチローとジロー
イチローとジローが地味に怖かった、指が目に沈んで行ったり猫が割かれちゃったりするお話
多分これが作中で1番グロさにおいてはっちゃけてる

或るからっぽの死
自分に興味のある人間だけを見ることができる男の話。
趣味はカメラ。現像した写真には人の顏が写る。
母親に病院を連れまわされ、小さなお店は赤字が続き、父親首つり
シニコと名乗る顏が見える女との話


ごくつぶしはあの男なんか好きだったなー からっぽも好き
嫌われ者は最期の表情が好き、ご飯食べる所で呼び出された人と家族に会えた人の対比っぽいのも
作者の名前で何冊か借りたい、でも実話怪談などの怪談・都市伝説の本は読まない、小説の中で面白そうなのあったら読みたい
あとがきがあったー

装丁は坂野公一さん!