絶望センチメンタル (メディアワークス文庫)/朽葉屋 周太郎
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【今日こそはアイツに復讐しよう。
公園のベンチに座ってそう決意する僕の目の前に、女子高生のお姉さんが落ちてきた。
アスレチックの上から。彼女は微笑んで言う。
「しようぜ、復讐」
見知らぬお姉さんに引きずられ、僕(=小学五年生)の奇妙な旅が始まった。
第17回電撃小説大賞“メディアワークス文庫賞”受賞後、第一作。
可愛げのない小学生と、破天荒な女子高生。
おかしな二人の小旅行を綴るメランコリック・ロードノベル。 】


けっこう好きだ!

■ 感想とか色々


さいごの、飴を投げて、少年が上を向いている、っていうのがいいなあ! いいなああれ。すごくいいなあ。

人助けをするのもいいかもしれない
秘密基地を壊し、一発殴ろうと思い、逆に燃やされ、閉じ込められ、今度はピエロを探し、母に手紙を書き、終わらせる少年と
学校をサボり、昼間から夕方までねこけて、少年にばんそうこうを張ってもらい、なにも止めず、ご飯を奢って、一緒に旅をし、さいごにアセロラキャンディを投げた少女

月見バーガーを食べたい
そのお金がない
よし、強盗しよう
がアホで好きだ!!
しかもそのあと結局する強盗は月見バーガー強盗です、なんなんだお前ら鮮やかな手口ですね

p164

 少女は微苦笑した。
 その手紙によって母親の心に傷をつけることができると少年は考えている。自分の死を止められなかったことについて母親は後悔するはずだと確信している。




母親が帰ってくるわけでもないし、虐めっ子は消えないし、スーパーマンになれたのでもない
放火といえば、新聞や雑誌、もっと直接に灯油やガソリンまいてマッチでボワッかと思ってたら、少女は「白い毛糸」ぐるぐる巻いて最後に火をつけたらしい
マジで? 白い毛糸? 根性あるな!
まあしかし放火に関しては 全 く フォローする気ねえが。
少年の暴力、暴力というとアレだな、虐めっ子への仕返しは、器物損壊くらいかな(仮に虐めっ子殴っててもどうとも思わないが)
放火は余程の理由があってもダメですよ、少女が自分の傷を肴に笑える人間とこれまで出会えなかったのは、まあ、そうなんだろう
個人的には「え? いなかったの?」だった、が。
そういえば強盗もしてるし窃盗もしそこなってるし意外とやってるなこいつら
スピード狂かなにか知らんが途中のにーちゃんこええよ(笑)

この本は1時間ちょっとで読み終わった!
けっこう好きーだなー なんか、なんにも成ってない、ように見えるのが好き
それでも少年は学校へ行くんだ!

イラストレーターはHEROさん!
締め切り直前にハンターの新刊はアレな感じですよね