ちょんまげ、ちょうだい ぽんぽこ もののけ江戸語り (角川文庫)/高橋 由太
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【時は江戸。
下町神田では、腹を空かせた美貌の剣士と、可愛らしい町娘姿の狸の妖かしが、口入れ屋を訪ねていた。
2人の名は小次郎とぽんぽこ。
生活の糧を得るため、妙な仕事を請け負うはめになるが…。
一方巷は、大太刀で侍どもの髷を斬り落とす謎の辻斬り“ちょんまげ、ちょうだい”の噂でもちきりに。
小次郎も騒動に巻き込まれ…!?
美貌の剣士と天然妖かし娘のコンビが大活躍の、お江戸もののけ大活劇。シリーズ開宴。 】

ゆるゆる

■ 感想とか色々

元忍者と狸の話
牛若丸と弁慶もちょっと出てきたり出て来なかったり
ちょんまげ切られてしまって大変なお侍さんたちと、代々伝わる刀を盗まれて大変な柳生当主と、仕事がなくてお腹もすいて大変な小次郎
コジロウといえばムサシとニャース→ロケット団→ポケモンは金銀で終わりました、コンプとかめんどくて無理。
小次郎は名家(?)の忍者ですが、平和な世の中、仕事もないので、用心棒をしたり、女装をしたり、女装をした仕事先で男装の女剣士と会ったり、ニセモノの「ちょんまげ、ちょうだい」と会ったり
雑魚は雑魚過ぎて笑うことができないくらいの雑魚です


重苦しくもないし笑える要素もあんまりないし…
ぽんぽこが「お腹空いたお腹空いた」って言ってるのしか思い浮かばねえ
狸雑食なんだから鼠でも食べてればいいのに! 卵焼きが好物とか! 美味しいよね卵焼き。
女装している男性は綺麗さん設定らしい、男装している女性は凛々しいだとか。
ニセモノ牛若丸は病弱。なんなんだお前ら…
ぽんぽこと聞くと平成狸合戦ぽんぽこを思い出す。
仕えるのをやめた忍、コジロウに懸想している女性も出てきます、前者はストーリー進行上関係があるけど後者はなんの意味があったのか
だったらまだ口入屋のおかみさんの方が意味がある、胃袋的な意味で。

p212の

すぱん、すぱん―――
――――という音を響かせた。


や、p85

ぴいひゃら、ぴいひゃら――――
――――と、聞こえて来た。


という風に「擬音+ダッシュ+改行+ダッシュ+動詞」が多い、1ページにふたつある(p251)とさすがにキツい
基本的に軽いので読み終わるのに電車乗ってる1時間ちょっとだった。

装画はTobiさん!
表紙買いですとも!!
次の巻は「ちょんまげ、ばさら ぽんぽこ もののけ江戸語り」となっている(角川HP)ので、恐らく「ぽんぽこ もののけ江戸語り」がシリーズ名
タイトルに(1)と振ってありますが実際にはありません