災獣たちの楽土1 - 雷獅子の守り (C・NOVELSファンタジア)/尾白 未果
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【守護災獣を失った神槌之国(かんづちのくに)は隣国の薙古之国に占領されてしまい……。
第7回C★NOVELS大賞特別賞受賞作品 】


自分たちの神さまくらい自分たちで選ぶっつーの

■ 感想とか色々

りっか(律花)は狐。国の位置は北。
かんてん(環天)は焔で馬。国の位置は西。
よしまき(芳巻)は風で鳥。国の位置は東。
なぎふる(薙古)は土(?)で魚。国の位置は南。
かんづち(神槌)は雷で獅子。国の位置は中央。
国の位置は明記されていませんが、基本地図って上が北よね? っていうのと、律花がちらっと「北で寒い」みたいな表記があったので。間違ってたらすいません。

かんづちの国主がなぎふるの傀儡。
最初だけその国主たる(民からは売国主と呼ばれる)瑞雨と幼い頃の次代雷獅子の話
そのあとは年数が飛んで圧政に苦しむかんづちの民たちの反乱風景
緋乃人(ひのと)のもとに落ちてきた雷獅子の子(次の雷獅子)。名前は閃。瑞雨を探す。
かんづちの前の国主・昇陽(しょうよう)の嫡子・東雲
策士兼天読師の深宵(みよい)

龍神を祭る船。
飾られた醜い神さま。
裏切り者と願ったもの。
1巻完結で、主人公入れ代わりで3冊、らしい。
今回はなぎふるとかんづち、ちょっとだけかんてん(ひのとのお父さんがかんてん出身)でした
りっかはなぎふるの貿易相手でちらっと出てきたけど、よしまきに至っては通行人A以下レベル
それぞれが海によって隔てられているみたい。これ、小さい島、ないんだろうなあ……
うんまあ、かんづちの兵士がなぎふるで占められてるのは大分ヤバい気がする、近衛はないのかな? 直属のとか。確か十二国記の陽子は禁軍(王さま用)のがいた気がする。右翼と左翼もいたけど。
海で隔てられてて、かなり長い間侵略もせずされず民族丸ごと移り変わったりしてなければ、「余所者」には敏感になるんじゃないの?
宗教はすぐには解らないけど(場所によっては、初対面で君の宗教は? と聞かれることもあるだろうけど)、言語と外見は違うだろ、やっぱり。
騙す方と騙される方って、そりゃ騙す方が「悪い」し処罰されるだろうけど、騙された方の損害分が戻ってくるわけでもねーし、どうでもいいんだけど侵略者側に同情されると意外なほどむかつくんですね、だったらまだぼろくそに言われた方がマシだ!!

まあつまり反乱が中心なのだが
そんな、こう、反乱、ていうほどではない
なぎふるの国は火山が大変らしいです、ということは温泉があるんだな!?
意外に風鳥がすねてて可愛かったり
お父さんが意外にお父さんだったり
瑞雨が、緋乃人のことを、当時、嘘偽りなくなにも知らず、「弟のように可愛がっていた」んだったら、もうそれだけで良い
きんいろにかがやく屋根の道。

イラストレーターは深遊さん!
紫、紫っていうよりも薄紫かな? 紫はなぜか龍だと思ってたわ、緋乃人も赤っていうよりかは褐色に近い
あと、東雲/瑞雨/深宵あたりは空関係の名前が多いのねと思ったり