宵山万華鏡/森見 登美彦
￥1,365Amazon.co.jp
【祇園祭前夜。妖しの世界と現実とが入り乱れる京の町で、次々に不思議な出来事が起こる。
登場人物たちが交錯し、全てが繋がっていく連作中篇集。森見流ファンタジーの新境地！
●祭りの雑踏で、幼い妹が姿を消した。妹は神隠しに遭ったのか、それとも…？
「宵山姉妹」「宵山万華鏡」
●乙川は≪超金魚≫を育てた男。大学最後の夏、彼と宵山に出かけた俺は、宵山法度違反で屈強な男たちに囚われてしまう。襲いくる異形の者たち。彼らの崇める≪宵山様≫とは一体…？ 「宵山金魚」
●期間限定でサークル≪祇園祭司令部≫を結成したヘタレ学生たち。彼らは、学生生活最後の大舞台を祭の最中に演じようとしていた。「宵山劇場」
●宵山の日にだけ、叔父さんは姿を消した娘に会える…。「宵山回廊」
●目が覚めると、また同じ宵山の朝。男は、この恐ろしい繰り返しから抜け出すことができるのか…？ 「宵山迷宮」 】
■ 感想とか色々～
読みにくい……なんかなに言ってるのかよく解らない所がたくさんあった。
視点が誰なのか。１話目の視点、第三者かと思えばそうじゃなさそうで混乱した。違和感ー。
短編連作なので話は繋がっています、祇園祭の前夜、画策したり遊んだり探したり擦れ違ったりする人達。
とりあえずヘタレ学生達の元締めが妙に気に食わない……何様だあいつ。
そして女の迷惑っぷりが半端じゃない。魅力を感じる登場人物が少なかったのも残念でした。
迷宮が好きかなー……。「信じます」が好き。
祇園祭司令部はお姉さんの喋り方が可笑しかったのでダウト。
引っ張り合うように手をつないで駆けていく姉妹と、
騙されやすい気の毒な男の人と仕掛け人の友人、
仕掛けの舞台裏を調達人視点で読むのが「宵山劇場」、
（いやしかし宵山劇場に出てくるあのコンビの男のほうは一生あんなのなんだろうなーと思う…縮図を見ているようで良いんだか悪いんだか。なんつー殺し文句だ。）
同じ日を繰り返す叔父を訪ねる姪っ子とストッパー。
最初に戻って金魚がくるりと回る「宵山万華鏡」。
作者さんの名前は本屋でよく見かけるし他でも見るのでこれ面白かったら他のも読んでみようかなと思ったんです、が。（あえて恋は短し～を外すあたりは性格の悪い証拠）
装画はさやかさん！
雰囲気があっている……中で女の子がくるんとなるのも可愛いけどね…。