赤い竪琴/津原 泰水
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【命ある限りの残酷な愛の記録。
三十歳を過ぎ、仕事への希望も見出せぬまま、東京で一人虚無的な日々を過ごすデザイナーの暁子は、祖母の遺品をきっかけに耿介という男と知り合う。
真実の愛を知った大人の哀愁漂うラブストーリー。 】
楽器職人のかっこよさは異常。
■ 感想とか色々~
おばあちゃんの遺品(日記)を書いた本人に返そうとして出会ったのが楽器職人。
作中で楽器職人とは名乗ってはいないんだけど調律したり調整したり作ったりしてるので心の中で(一方的に)楽器職人。
新しく友人になったアドバイスをしてくれて耿介を好きな領家や、耿介の元婚約者のご家族、かつて交際があった百目鬼さんなど。
少年:春臣くんも出てくるか。百目鬼さんに利用されちゃうけど、耿介の作る楽器が好きな子。
難病だったり船の旅だったり仲良くなったおばあちゃんだったり音楽だったり。
真実の愛を知った大人の哀愁漂うラブストーリー は素で はあ? と思いますが(クサいわええかっこしいだわ哀愁漂わせればいいってもんでもない。)
ラブストーリーだけは先ず間違いないので頷いておく。
とりあえず恋愛はしてる。がくんと一気に相手にオチたので驚きましたがまあ普通にいい男だよ。うん多分。
厄介で面倒くさい上にはっきり言わない(≠優柔不断)けど多分いい男。
欲しくはないし話したくもないが見てみたい。しかしずっと見ているとかっこよすぎて なんだお前 とムカついてきそうな気がしないでもない。
(血は繋がってないが)じーちゃんはどうしようもなくズルい。
だがしかしかっこいい。
そのズルさがかっこいい。(末期)
発展途上(生存中)の孫とじーちゃんのかっこよさは異様。
ああ…でもP189の職人もちょっとズルいかも。(しかし189のあれを だあああああもう嫌な男だな! と思ったわたしは負け) ちくしょう。
暁子さんはそこまで好きになれないというか好きになれる要素が一切ない代わりに嫌いになる要素もそこまでない。
頑張ってたと思うよ、あんまり褒めてないけど。
もうちょっとオチたときになにかあれば変わってた…かなあ。
居候云々の流れが予測できて好きじゃないかも(笑)
デレが… とか思ったけどそこまでツンでもないのでどうにも。
百目鬼さんはいい具合に必要悪でよかったね、突っ走られても困るからねえ。
ストッパー兼反らさせてくれない現実。
文庫版もあるのでぺたり。
赤い竪琴 (創元推理文庫)/津原 泰水
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創元のルピナスが1月だった…。他のも読んでみたい。(と言っておきながら実行されるのは月単位)