オオカミさんと七人の仲間たち (電撃文庫)/沖田 雅
¥599Amazon.co.jp

【大神涼子、高校一年生。子供も怖がる凛々しい目。
笑うとのぞく魅惑的な犬歯。胸はないけど、とっても美人(?)でワイルドな女の子。赤井林檎、高校一年生。小さい背に、かわいらしい容姿。
腹黒いけど、見た目だけは天使のような女の子。通称、赤頭巾ちゃんとおおかみさん。
知る人は知っているが、知らない人はまったく知らないという微妙な知名度を誇る二人(+ヘンな仲間たち)が、やりたい放題好き放題に世直しのため戦う!
そんな熱血人情ラブコメその他色々風味な物語のはずです…これは。
沖田雅の期待の新シリーズ、スタート。 】

きゃっぴきゃぴー。
(みんな若いなー)

■ 感想とか色々~

テンションたっけーなー と思いながら読んでいたらオオカミさんがいきなり乙女でびっくりした(笑)
大神さんと赤井りんごさん、亮士くんヒーローに、お仲間さんでアリスやら頭取やら魔女やらおつうさんやら。
女の子盛りだくさん、わたし好みの可愛さではないけど嫌いではないという意味を含んで可愛かったよー。
頭取の語尾ハテナが途中からうざくなったので語尾あげずに平坦に読んだら意外と平気になった。
アリスさんが途中からいなくなっちゃったのはちょとしょぼん。
赤井さんの名付け親の人はあえて「林檎」をつけて可愛らしく成長したりんごさんに感謝するといいよ と思った。
魔女を通すと「林檎」の持つ意味にちょっとドキッとする。
黒猫も烏も鍋も魔女が持つと意味が変わるなあ。
わたし……魔女……好きだなあ………。
魔女先輩は昔よく出てきた中国人か?と思いましたが。(語尾カタカナ)
頭取だけ引用先が解らなかった…。

灰かぶりにちなんでのテニスの兄さん姉さん
浦島太郎にちなんでのベッド関係で兄さん姉さん
あとは大神さんと亮士くんのお話だったかなあ、と。
愛の戦士にストーカーのルビは素敵でした。愛の戦士、愛の戦士(笑)

青春っぷり、と言いますか正直読んでてドンびいたー!
兄さん姉さん凄いなあ それがいいのか? いや別の世界に目覚めても宜しいんだけどそんな簡単でいいのか? 大仰に扱えってんでもないけどねえ どこぞの青春スポーツ恋愛風味のものですかと思った。
いやあ……盛大に下らなくて、その下らなさに思わず笑った所と笑えなかった所があった。

浦島太郎の話も 中途半端に下ネタだと逆に………あー……照れる。
どう反応すればいいものか解らなくなる。最中の方がすいすい読める!
(漢心も足りないっつーに乙女心も足りないとは何事か)
引きつった笑い。解る解った言いたいことは解った、うんよし、じゃあ次の話行こうぜ、ちょっと……大分居た堪れない! 背筋がぞわぞわする! むずがゆいむずがゆいむずがゆい。


P89の白馬 王子(この人の名付け親も大分チャレンジャーだ)さんのフェミニストっぷりに吹いた(笑)
「なら、たぶん帰り道が途中まで同じだ。その分かれ道までエスコートさせてくれないかな。レディファーストをたたき込まれたこの身としては、このまま何もしないと何か居心地悪くてね」
で思わず
天 然 記 念 物 ――――――――――!!と思いました。
あのシーンを読んだ瞬間わたしの中で盛大なファンファーレが。
“かっこいい”男の子って見る分には好きだけどねえ、どうにも毛嫌いしちゃうんだよねえ(笑)
女まわす云々がなければ兄さんも嫌いじゃなかったんだけど、「強い女の子」ってしたからだめー(笑)
「大神涼子」だったらアリだったかも。内柔外剛の感覚がまず好きじゃないしね!
115の恐るべしメイドパワー。やら215の思春期って素敵ね。のノリは好きなんだけどなあ。語り口がいいと思う。
だがしかーし P262を うげ と思ったからなあ………うーん……そのあとの亮士くんの台詞もあんまり………、あー、………オトコノコの理論だと、思ったんだ。わたしは。騎士とか剣とか盾とか。
弱い強いにあんまり興味ないくせに便宜上使うから卑怯なんだけど。
一長一短でしょ、と思った。

イラストレーターはうなじさん!
むかつきマークがいいと思いました。