狭間の広場
いかづちの剣〈1〉 (角川スニーカー文庫)/小林めぐみ
¥567Amazon.co.jp

【銀河全土を巻き込んだ、人工知能群対人類の戦い(コンピューター大暴走時代)は、人間の勝利で幕を閉じ、惑星カヌーアでは機械の帝国「エヴァアランド」は壊滅した。
しかし、激しかった戦いの爪痕は残り、カヌーアでは無政府状態が続いていた。
「決戦」によって父を亡くした少女トワは、形見の剣を届けてくれた、父の同僚だというフィルとともに村を追われてしまう…。 】

むう…。

■ 感想とか色々~

宗教+サイエンス・フィクション。
……に違和感を感じなかったのは同著は二作目で慣れたからなのか、
それともそれを抜いたとしてもこれそのものに違和感がなかったのかは解りません。宗教と政治が関わっている面が多かったからかな…。
宗教と政治を結びつけるのは良い悪い詰まらない楽しい抜きにしてもまだ、なんというか、納得できる。腑に落ちる。ああうん、あるよね、と。
あるのを読んだことがあるね、かな。

お話としてはあらすじが冒頭で、飛んでいきなりフィル喋れなくなってたりしてました。
寄った村を襲う黒いなにか。すれ違うだけだったはずの商人は口の軽い男。喋り方の幼い少年をひとり引き連れて、父のことを知るために「決戦」の生き残りを探す。

んー フィルはにこにこしていて トワは基本的に口下手というかガードが固いというか……頑なに閉じている感じ。
商人のイナギが唯一明るいっ。この人が出てくれるとホッとする……喋ってくれるし……。
治安維持のサボンワーズとミューラーはバランスがいいと思う。
まだちょっとしか出てきてないから解らないけど、有能な女性らしいのでワクワクしかけてます。
「お父さん」と呼びかけたとこは役職であってほしかったなあと思いますが。お互いに天敵って。
武器がサイエンス? 重力。兄ちゃん侮れない。アンドロイドも登場。
フィルが意外とキーマン。お父さんの軍時代と現代のトワのターンを交互に。最後殺して笑ってるのが…すごい……好きだ……。

暁の女神ヤクシーと同舞台だそうで。あちらはこれのかなり後らしい。
気づかなかった。というか覚えてなかった。
こちらは2巻で完結らしいので、……まあ、新刊とか切羽詰ってる図書館のとか一段落したら、読むかなぁ……。

イラストレーターは羽住都さん!
きゃー! お久しぶりです! 大好き!! カラー!!!
色鉛筆みたい! 口絵は四ページ! 画集ほしいんだけど絶版!!!
モノクロは……まあ残念と言うか……うん。浮いてる。
カラーでもフィルが大分酷い。