霧の日にはラノンが視える〈3〉 (ウィングス文庫)/縞田 理理
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【クリップフォード村にある遺跡が返還され、妖精騒ぎが起こる。
ラノンへの道が開いたのでは…? 事の真偽を確かめるべく、レノックスはクリップフォードへ。
一方、ロンドンでは“同盟”の年次総会が開かれていた。
今まさに盟主の信任が問われようとしたその時、“魔術者”フィアカラが乱入し、衝撃の宣言をする!

「私についてくる者は必ずラノンに還すことを約束するぞ」。

『ミソサザイの歌』と、ジャックとカディルがこの世界に来たばかりの日々を描いた書き下ろし『この街にて』を収録。ネオ・フェアリーテール、急展開の第三弾。 】


わたしあのおじちゃんはもう退場しているものと!!

● 登場人物

ジャック
ラノンの元王子。皇太子殺害を企てたカディルを庇いラノンに追放された。
≪霜の瞳≫(フロスティ・ブルー・アイ)を持ち氷の魔法を使う。
寒いと感じない。

ラムジー
クリップフォード村出身。先祖帰りの人狼(ウェア・ウルフ)。

レノックス
海水を操るブルーマン。見た目ただの大きいお兄ちゃん。

アグネス
ラムジーの幼馴染で巨人族の女の子。

≪風の魔女≫シールシャはアグネスの友達。
ランダルはラノンに追放されてきた妖精をまとめる同盟の盟主。
口説き妖精≪ガンキャノホ≫を父に持つケリは半分妖精でラムジーの友達。
初登場トマシーナはジャック行きつけの古書店店員。妖精大好き。
あとフィアカラねフィアカラ!!
このおじちゃんの出番終わったものだと思ってた。うん!
シールシャの元恋人であり師匠、自らこの地に来た悪名高い魔法使い。


■ 感想とか色々~

一気に話が動いた。
フィアカラのおじちゃんは頑張るなあ、引退すればいいのになあ、と思いながら読んでいました。
もうなんかおじちゃんでいいよこの人、表紙どっかり座ってる人ね、おじちゃん。
登場人物紹介でジャックがどどんとど真ん中に来ているのにも驚いた!
主人公ラムジーだと思ってたよ。

妖精達があれれなこともあったなあ。
レノックスやランダルや植物のおじちゃんやジャックだって謂わば“向こう育ち”なのに、なんだろうこの差は……と思った。
環境が影響するのならと思ってラムジーとアグネスとケリは除いたが。
なんとも扇動しやすい人達だ。ランダルさんが大事にしているので捨てたくとも捨てきれない。

トマシーナの登場は嬉しかった! 女の子女の子女の子!
巻き込まれちゃうけど! 書いて喋るのはよかったよー可愛かったよー。
なんであんな中途半端な所で切るんだろうと思ったんだけど、ランダル掘り出してシールシャも風の手紙を受け取って駆けつけて、全員揃ったからかな。
女の子同士がきゃいきゃいやってると和むわー。
ランダルのパスワードは吹いた。アグネスの怪力はすごい。
お姉ちゃんとちょい仲悪そうだったのは凹んだー…。


「この街にて」はカディルとジャックのお話でした。
負傷中のレノックスさんに語る昔。人間の中にもいい人はいる。
ひとりじゃなかったということ。仲間意識。瞳の色を気にしない人達。
トマシーナが出てきたー。カディルの暴走もあったり。

イラストレーターはねぎしきょうこさん!


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