霧の日にはラノンが視える (2) (ウィングス文庫)/縞田 理理
¥672Amazon.co.jp

【ロンドンへ戻り、新たな生活が始まった。正式に“在外ラノン人同盟”の準会員となり、傘下の生花店で働くことになったラムジー。
相変わらず同盟加入を拒み、自転車便の仕事を続けるジャック。
同盟盟主・ランダルの片腕として、忙しく立ち回るレノックス。
だが、ひとり組織に属さず個人行動をとるジャックを、ランダルは危険視し始めていた…。
妖精郷“ラノン”から来た人々の、波瀾万丈の毎日を描くネオ・フェアリーテール、いよいよ本格始動。 】

短編形式の方が好きだ。

● 登場人物

ラムジー
主人公。人狼(ウェアウルフ)の先祖返りで、優しい子。
時々イラ付きますが、まあ大部分において緩衝材のいやし系、狼になるといっそう可愛い。
妖素たっぷりの「時の林檎」を持っている。花屋勤務。

ジャック
元ダナ王族、王位争奪戦に望まないまま巻き込まれ、自ら望んで穴におちた。フロスティ・ブルー・アイ≪霜の瞳≫を持っている貴重な人。
危なっかしい人の中でも最たるものは、危なっかしいという自覚がない人だと思う…。

レノックス
苦労人のブルーマン。≪海の妖精≫の男の人。背高し。
いい人だ…凄いいい人だ……そしてなんだかんだいってみんなの仲って凄くいいと思う……!

ネッシー
本名:アグネス・アームストロング。≪巨人≫の女性。
ラムジーのことが好き。
種族の能力は≪怪力≫、特徴は身長が高く情に厚く別嬪さんだとか。
主要な男性陣の中でネッシーよりも背が高いのはレノックスだけ(笑)
出てきてくれてありがとう!

初登場
盟主:ランダル
口説き妖精:ケリ
風の魔女:シールシャ
元宮廷魔術師:フィアカラ


■ 各話語り

妖精たちの午後
苦労性でお節介でお人好しのレノックスさん視点でのお話。
≪同盟≫の表向きの仕事である葬儀社に生前契約で多額の葬式を頼んでいた人の遺体が盗まれた。
花屋で働き始め、同世代の男の子と仲良く喋っていたラムジーの「鼻」が必要になったのだけど、それを聞いていた≪口説き妖精≫が動き出しての一波乱。

それまでに カエル呼び寄せちゃう子だったり 紛れ込んだ同属だったりで 走り回ってるレノックスは凄い良い人だと思うんだ、わたし…!
この人だと結構安心してみていられます。確りしているからかな?
頭の周りはジャックの方が良い、と認められるくらいの柔軟性はあるわけだし。嫌っていた人間の能力をちゃんと認められる人っていいなー。

まあ口説き妖精の男の子の行動から顛末までは「ああそうなるよねー」でちょと不憫だったところもあるけど、それをフォローしたレノックスにより「よかったよかった」で〆。
ジャックの過保護さにはびっくりしました。狼を従えてのあのページはかっこよかった!
ただやっぱり精神的に脆い部分がありそうなので怖いかも。


ネッシーと≪風の魔女≫
ロンドンにやってきたネッシーは、ラムジーにあることを聞かなければいけなかった。
あの去り際、聞こえないという前提で口走ったことが、彼の耳には届いていた、…らしい。
ネッシー 上京する のお話。いやロンドンだから倫かな。(だっけ)
妖精さんたくさん、新しいお友達も出来たみたいで(しかも能力高いっ)凄い嬉しい!
そうだよー、そうだよー、好きな男の子の前では意地張りすぎちゃうけど本来はいい子だよねー♪

あとレノックスさんの外見は好きなんだけど、フィアカラは思わず「おやじじゃん!」と言ってしまいました(笑)
いやいやいや…小柄だから余計にシールシャが年下に見えて……いや師弟だからあってるのか……?(汗
ネッシーはずっとこっちにいてくれるのかなー、いてほしいなー。

キス&ゴー
女の子の方が早熟ですよね というお話(笑)
「ネッシーと≪風の魔女≫」のあと、ラムジーとネッシーの貴重なツーショット。
ひとりで空回ってる女の子って可愛いなー。ネッシーは手さえあげなければ結構好き。


続刊も読みたい!
1巻はやっぱり色々突っ込みどころがあるんだけど2巻は楽しめました。
妖精たちの起こした問題や関係のあることに巻き込まれてそれを解決する、という形式。
ただ 新品と中古の両方で探してみたんですが ないので図書館かも。

イラストレーターはねぎしきょうこさん!
真ん中の渦にいるのはシールシャ!
この人の絵ぇ凄い好きだー。綺麗ー。
来て欲しい所に来て欲しい絵がありました。犬も蛙も凄く可愛い。



狭間の広場
霧の日にはラノンが視える (ウィングス文庫)/縞田 理理
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→(1巻の感想