封殺鬼 鵺子ドリ鳴イタ(4) 小学館ルルル文庫/霜島 ケイ
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【──焦がれて愛しくて、殺してしまいたい。
魔人乙夜の仕掛ける勝負に桐子は…!?
魔人・乙夜(おとや)に案内された地下室で桐子(とうこ)達が見たものは、『人喰い』の実験体として横たわる血まみれの聖(ひじり)だった!
鬼の本性を現し、再び襲いかかる鵺(ぬえ)・真明(まひろ)と対峙する聖の姿に弓生(ゆみお)は…?
一方、乙夜が新たに仕掛けてきた勝負に自らとび込み、
自分の心の奥底へ入っていった桐子。
心の中はいくつもの部屋に分かれ、桐子が捨てた過去の思い出が再現されていた。
桐子を案じ心の中まで迎えに来た志郎だったが…!?】
は――なしが進まない……!(笑)
いえ勿論面白いことは折り紙つきなんだけど!
前巻でボロボロになって捕まった聖と、それをただ見ているだけの弓生。
そして彼らを使役する立場にある桐子。
分家で酒屋の息子、昼行灯の釣り好きは志郎。
ヒトクイを作ろうとしている真術(まざわざ)会。
目的見失いそうになっていましたが
桐子が彼らを追いかける本質は 家人、宇和野ミキの魂を取り戻すため。
桐子さんは安倍直系陰陽師家・土御門から「影」「闇」の秘術を引き受けた「本家」三家のうちのひとつ、神島家当主。
酒呑童子こと鬼同丸こと戸倉聖、雷電こと土師高遠こと志島弓生。
(順番に、鬼としての名前、人間だったときの名前、鬼になったあとに付けた人としての名前)
この2人の鬼を使役する権利が現在神島家にある。
(全く欠片も出てきませんが あとふたつは秋川と御影)
聖vs乙夜だったり 我慢を強いられる弓生だったり ここらへんは相変わらず。ああ、そういえば桐子の「洞」がはっきりとしました。
人の寿命は短いんだよ、というお話。
そうなると俄然 聖が好きになったらしいサホさんが気になるんだけどなあ。
途中から 妖怪がわらわらと !
一反木綿、河童、猫又、カマイタチ。
「蒼」や狸のおばさんも出てきて ものすっごいワクワクしちゃいました。
妖怪はいいよ 妖怪は。人間に協力するものでも危害を加えるものでも どちらでも面白い。
しかもそれらに対する聖のリアクションがまた……(笑)
いえ今回は勝手に動いた罰として弓生も面白いことをやらされています。
乙女度の低い桐子さん! 大好き! そして意外と弓生が意地悪!
桐子が捨てたのは かつて兄と過ごした優しい時間
能天気だか図太いんだか事勿れ主義だか昼行灯だかよく解んない眼鏡のお兄さんものらりくらりと参加(笑)
初めて――見たな、そういえば。「花闇を抱きしもの」でも話のひとつとして出てきましたが、兄がそれを行った瞬間のモノまでは見ていなかった。
怖くはなかったんだけど なんていうのかな、それを「平気」と言っちゃう桐子さんは「らしく」もあったんだけど やっぱり淋しかった。
なので志郎さんが言ってくれて嬉しかったあ!
得意げな顔をしていたのが一転して悔しそうになるあたりは物凄い可愛い。
シリアスはしっかりとシリアスなんだけど
ほっと息をつくように力を抜ける場所がある。
ホッカイロか缶コーヒーを手で包んでるような。
まだまだ話は続くようなので追いかけたい です!
あー……思い出したら佐穂子と三吾に会いたくなった…!
イラストレーターは也さん!
なんで時々「ガラスの仮面」っぽくなるのか…(笑)
P91の桐子さんが綺麗で大好き! 193とか可愛いよ。
しかし逆にP53の弓生は…!
カラーは好きです! スプレーのよう。霧吹きが重なり合っている。
封殺鬼―鵺子ドリ鳴イタ〈3〉 (ルルル文庫)/霜島 ケイ
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→(3巻の感想)