ミュージック・ブレス・ユー!!/津村 記久子
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【「音楽について考えることは、自分の人生について考えることよりずっと大事」
高校三年生のアザミの1年間は、焦燥感と疾走感にみちあふれた、至極まっとうにかけがえのな日々……。
新たな青春小説の金字塔が登場 】

ぐだぐだな青春と音楽


平手打ちとバンド解散からお話でした。
どうしようなんかほんとぐだぐだだよ! 素敵過ぎる!
舞台は京都。凄いよ東寺とか普通に出てきちゃうんだよ!
方言はあまり詳しくないのですが私の感覚では大阪弁に近いような気がしました。

視点はアザミ(字美)なので地の文でも方言でまくり、
高校の進路指導の先生を「東京弁」と言うくらいです。
方言ってどうしてこう愛嬌があるのか。
東京にも東京弁があるらしいですが、そんなのよりもっと素敵だ。


内容は―――
まあ青春の通り なんでもない というか色んな方向に話が飛びます。
アザミの喋りを黙って聞いてくれるチユキ
チユキが好きなオギウエ
(……えっと、二人しかいないのにメールし始めたり、女性に「お前、太った?」と聞いたりする時点で、アウトじゃないのかな…)
顔を合わせるようになったモチヅキ
音楽好きだが微妙な立ち位置のトノムラ
オギウエが気にかけているナツメさん
スタジオの受付係 ボサーファー(あだな)
イギリス(アメリカ?/英語圏)のメル友・アニー。
痴漢に会っていたアヤカちゃん。


文化祭で他校の生徒をロッカーに閉じ込めた事件

毎回色とテーマが変わる歯列矯正
例:白と桃でコスモス、橙と黄土でチベット僧

数学の補講(代入を「よにゅう」と読まない理由(笑))

アニーの友達が亡くなった

ナツメさんと社会人とのツーショット

毎回変わる感想を表にして管理する

友達と友達の喧嘩

あれ? なんでこの作品カッコいい男の子が少ないんだ?
女の子はまだいいんだけどな~。
チユキちゃんのお姉さんが特に素敵だ!! 一行二行の扱いだけど!
なんて根性、テレビのために(笑)
方言が好きであれば楽しめるんじゃないかなと思いました。可愛いよ。

チユキがアヤカと喧嘩をしたところと
他校の生徒を閉じ込めたところ(レモン石鹸を投げ入れたの含め)
最後の別れが 全くこれっぽっちも欠片すら 劇的ではなく
それが余計に――静かと言うよりは、日常の延長線上みたいで好きでした。