アイスマン
アイスマン。ゆれる/梶尾真治
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その恋、叶えます。
私の痛みとひきかえに……。


知乃と鮎美、和衣は高校時代からの親友。
三十代を迎えた今も独身で、頻繁に顔を合わせて酒を飲む仲間だ。
ある日和衣が、高校の同学年だった東村の帰郷を報せた。
知乃は、憧れていた東村の話題にときめきを隠せない。
知乃には、自分以外の恋愛を成就させるお祈りができる、特殊な能力があった。
穏やかで倦んだような三人の日常が徐々に変わり始めていく。かなうのは、誰の思いなのだろう……。
叙情派の物語詩人・梶尾真治が描ききった、うぶで不器用でじれったい、三十代男女の恋模様。
『黄泉がえり』『クロノス・ジョウンターの伝説』の著者による、恋愛ファンタジーの新たなる傑作!】



■恋を叶えるおまじない
恋愛小説以外のなにものでもないのだけど。
叶え方がファンタジー。むしろ“おまじない”。
ヒーロー役の東村さんが、まぁなんだ、結構夢が詰まっていてよろしいお人柄ではないかと思います。
大叔母に挨拶するのはちょっとやりすぎかなとも思ったけど、あれは“社会人の友人”としては平均なのかな。
送ってくれる手紙含め、色々と心配りが出来ている人。これだったら女性からも人気高いのも頷ける。



■ヒロイン頑張って…!
ただ、ヒロインの女の子が、ぐずぐずしてました。
介護を必要なお母さんがいるから結婚しない。
それをずーっと最後の手前まで引っ張っていました。
もうちょい母親に関する愛情や表現があればもっとよかったんだけど。


■むしろ
逆に同じ人を好きになっちゃった親友のほうがきっぱりとしていました。
ドロドロとした恋愛は向かない人だろうけど、そうでもしなきゃいつまでも決着がつかなかったことでしょう。
キレイごとを言うなら、誰かの力を借りての恋愛は好きじゃないけど。


表紙がキレイだったので読んでみましたー。
タイトルが率直過ぎです(笑)