オトノハコ (KCデラックス)/岩岡 ヒサエ
¥650Amazon.co.jp

【―――「よかった。みんなで作るんだ。」
弱小合唱部に入部した高校1年生・田辺きみ。合唱の恋と青春の物語!!

「変な声」
そう言われたことがある。
でも、高校入学から毎朝響いてくる歌声が気になってしょうがない田辺きみ。
なりゆきで合唱部に入部してしまったけど、ほんとに大丈夫なのか……。
声の悩みから恋の悩みまで、弱小合唱部の青春を描いた学園ストーリー。】

■あらすじ
最初の部員はたったの2人。
ピアニストは臨時の3年生。
部長の林先輩、唯一2年の森先輩、くるくる回る毒舌指揮者に、元バレー部の声のキレイなあさみ、あさみと同じ一年生である鈴木さん、抜群の声量と歌唱力を持つユウ、――――たった8人で作られるステージ。


■雰囲気が物凄く好き
なんでもない日常なんだけど、普通の人間が人数少ない部活に入ってみんなでステージに立つっていう、ただそれだけの話なんだけど、その空気というかお互いの距離というかほのぼのさというか、そういうのが素敵。
合唱部なのに第一印象ジャージでがっつり準備体操、眼鏡の部長は挙動不審で合唱第一、笑顔の穏やかな先輩も和みキャラで、そのくせしっかり釘を刺す役目も入れていて。
妙に凝った作りじゃなくて、「恋愛」と「努力」どちらにも傾倒せず、たまに素で吹き出すシーンも。


コーイチ先輩のタイがくるくる回るところとか「しゅたっ」とかもう大好きです。
ホトケ先輩も意外にきっぱりしてましたし、女性陣も緩やかに素敵。
高飛車キャラのユウの一言が強い。



そういう道もあるってこと
それ以外の道もたくさんあるわ

歌はいつでも歌えて
いつまでもできるから