松風 水蓮, 柴村 仁
我が家のお稲荷さま。 1 (1) (電撃コミックス)

【ヒトとアヤカシが紡ぐイマドキの御伽噺
世にも美しき天狐の舞をご覧あれ!
その昔、「空幻」という大霊狐が三槌家の守り神に祀りあげられた。
あらゆる術を操る賢しい狐だったが、同時に悪戯が大好きで悪辣な所業を繰り返し、
業を煮やした三槌の司祭は、空幻を裏山の祠に封印してしまう。
やがて現代、夢の中で未知の妖怪に「名前」を聞かれてしまい、
命を狙われることとなった三槌家の末裔・高上透を護るため、空幻が解封された。

第10回電撃ゲーム小説大賞にて≪金賞≫受賞のほのぼの日常劇。
コミックを描くは第3回電撃コミックグランプリ、アンソロジー部門≪準グランプリ≫受賞の期待の新鋭】


狙われているのは弟(透)で、当主なのは兄(昇)で、
司祭は女しか付けないので不在、護り女がコウ。
お父さんはのほほんとしてました。「妖怪を飼っていい?」の答えで「別にいいよ」。
クーちゃんは最初女性として現れますが、男性でもオッケー。
昇を好きな佐倉。(例の如く報われない)

原作を全く読んでいないのですが、ひとつの「漫画」としても楽しめた方だと思います。
コミック化の場合はかなり「あれ……?」の確率が多いんですが、絵の綺麗さも然ることながら、特に違和感なくスムーズに読めました。
獣時のクーちゃんは怖かったけど。めっちゃ怖かったけど。

天孤と神様、五行陰陽を扱っているのに空気は暖かく、
恵比寿さまがコンビニのオーナーだったり本屋で雑鬼退治をし始めようとします。
結構しっちゃかめっちゃかな神様モノ。

クーちゃんひとりで狐と男と女の三役ってなんか物凄く贅沢だ。