六塚 光
レンズと悪魔 2 (2)
出てくる人出てくる人、「復讐」を旗に掲げるのは止めて欲しいです。
サクラの友人が出てくるんですが、まあこれは読めました。
この人も「復讐」です。むしろ主人公のエルバが復讐です。表紙右。金髪の子。
主人公自ら父親の仇討ちってどーよ。
いやいいんですが―――だからそれをしてどうする気なのかとちょっと説明して欲しい。
復讐のために里抜けをしたサスケ(現在の身の振り方はどうか知りませんが)を許せた人なら平気かもしれませんが、火狩はサスケダメなんですよ………
うーん、表紙が既にネタバレです。
あの武器を今度は使います。戦闘シーンは絶賛するほどでもなく非難するほどでもなく。
女の子3人囲まれての生活も(夥しく語弊あり)なんとか平気。
誰にも傾いてないからかな?
ファルナ(幼馴染)の大学が漸く役に立ってきたかと思ったら殆どそのシーンもなく、
どっちかって言わなくても伏線が多かった気がします。
ディアボリックパーティー参加者ひとりを倒し、新たにひとりを発見し、
今回も魔王の残滓は姿を現しました。“監視人”を共に連れて。
ちょっとだけ協力的な警察関係者さんも、
なにやら弱みを握られているらしく今回は可哀想な身の上。
西部内乱だの戦争だの虐殺だの、
前巻でちらっと触れた所が浮き彫りになっています。
しっかし、登場人物がやけに好きになれないなぁ。
倒されてしまう男のコの「願い」も好きになれなかったし―――ってか、ガキ。
子供ですらない。うーん、悪意を持って呼ばせて頂きたいです。
これはエルバの話なんですが、
敵前逃亡とか―――真面目にするとは思わなかった。
主人公がだよ!? 勝ち目ないからって! ビックリした!!
敵も敵です。残虐性を出したいがために足にぶつかった子供の右目を抉るとか……。
暴力的な力を与えられて痛みを知らずに育った子。
……名が欲しい為に、そこに至るまでの手段も過程も選ばなくなってしまった子。
今回倒された男の子はそんな感じでした。
破滅故の破滅、というのかなぁ。気付いてませんね、きっと。
気付かなかったからこそ―――彼はそれに向かって走っていた。
読んでいる途中、金色のガッシュベルを思い出しました。
確かに、戦闘とか設定だけを見ると、似ているかもしれない。
あそこまでお涙頂戴ものではありませんが。
今回はコメディも控え目でした。
どーみても外国が舞台なのに、所々日本の慣用句や言い回しを使うから、なんか時々ずっこけます。
返却期限が過ぎているので無理やり読みました;;
考えずに借りてしまったのでテスト期間中に返却期限を迎えるものがちらほら
まあ来週の土日で読むと思います。その次の月曜日が日本史だけなので★
それではお休みなさいませ、好い夢を。
また明日お会い出来ることを祈りつつ
1巻の感想はこちらです。別窓アリ。