六塚 光
レンズと悪魔〈1〉魔神覚醒

赤なのに氷? 

赤なのに氷

なのに!?
(しつこい)


この本の中では1番の突っ込みどころでした。
表紙左の優男です。くるくる飛んでる方。ルナ・ルガ。
八つに分かれた魔王の力のうちの1つ、氷結系。
外見は中性的であり、性別は必要こそないけれど男性であるそうです。

真ん中で遊戯王の機械(っぽいのを)持ってるほうが主人公。
えーと…………エルバ? 名字はチェビアトです。
父親の仇を討つ為の旅。


題名の通り、悪魔、呼びます。
ただ使役するというよりは、その悪魔を自分に憑依させて、
悪魔ごとに違った長所を自分の身に反映させて戦ってます。
フツーよりもちょっと大きくて攻撃力のある動物が意志を持って戦っているみたいでした。(誉めてる気がしない)





ディアボリックパーティー。


ええと、八眼戦争?
起因がなんともお伽噺染みていて根拠のないものでしたが、
要は魔王が自分のよりしろを探す為に、
八つに分けられた力を人間に授け(色つきのレンズ)、殺し合わせるお話。勝者には願い事を叶える。
役者を揃える為にちょっと運命をいじる人です。神官のような服装の少女。



2つの話を同時に動かしておきながらのあの終着は面白かったです。
最後の予定調和感は否めませんけれど。
というかファルナとテッキが非常に苛立たしかったですけれど。

サクラ、グッジョブ!ハート


前半が殆ど伏線、てか……話は進んでるのに動いている気がしませんでした。
魔神出るのが遅い、とは思いませんけれど、
出さないなら出さないでもうちょっと捻ってほしかったなあと思います。


剛力の魔神と戦っていたり、その最期を読んでいるときはガッシュを思い出しました。
あそこは泣くところ? でも別に、全く来ませんでした。




「願い事」を潰す旅です。




それぞれが魔王に運命を弄られて参戦させられたとはいえ、
やはり根本となりうる「ノゾミ」があるわけであって、それを叶えてもらう為に戦ってます。
親の仇をとるのが悪いのとかではなく。
いいさ、それは。うん。あたし、親殺されたことないから。
復讐したい気持ちを否定するほど大仰じゃないさ。サスケは嫌いだけれど。



ただ――それを正当化しないで欲しかった。



なんつーのかな。いーちゃんじゃないんだけど。
人を殺したいと思うときって、どんな気分?
死んでほしいと思う人が居たり、反射で死ねよって思うときはあっても、
手を下そうとは思わない。だって、少年院、行きたくないし。


父親の仇を取ることにこだわる息子のエルバでした。



ああ、そういえば。
魔神同士が戦うとき、相手を滅ぼす武器をそれぞれの主人から取り出すんですが。
その武器の強さは大きさが「心の強さ――願う強さ」で変わるらしいです。
これは………ちょっと失笑してしまいました。
水は定規で測れないでしょう。
不安定な心を、強いと、断言することはしてほしくなかったなぁ。


可もなく、不可もなく、と言った感じでした。個人的にはエルバの「俺には嫌いなものが三つある」が面白かったですハート



花守が、もしかしたらいつの間にか消えるかもしれません;;
触りだけ読んだんですが………。どうだろう汗
―――それでは、また。