著・十文字 青/薔薇のマリアVer1 つぼみのコロナ

うっわどうしよう。
大好き。



うん、大好き。
コロナ大好き。
レニィも所々ナイス反応&突っ込み。
っつかコロナとレニィが好きって言うよりも、設定が好きでした。


存在価値とか存在理由とか迷惑とか荷物とか、
要るとか要らないとか、なにも考えたくないとかもうどうでもいいとか、
頑張って笑って頑張って歩いて頑張って頑張って、
でもその糸がプツリと切れたときの、


あのどうしようもないほどの絶望感とか虚脱感とか喪失感とか素敵過ぎる。

そこから立ち直っちゃうのはまあセオリーというかレギュラーと言うか。
詰まらないけど主人公が死んでちゃ話が進まないし終わっちゃうので納得してますが。


表紙のコロナは、
ドジでノロマでグズで邪魔者で迷惑しか掛けなくてお荷物の様な仔。
学習能力皆無、会話をしてると路線ズレまくり、いつもへらへら笑ってるコ。


師匠である魔術師の下での修行も兄・姉弟子にいじめられてばかり、
人間扱いさえされないコロナのあだ名は「ポチ」でした。
素質がないから外で生きた方があなたの為になるとお師匠様に言われ、
剣1本を餞別にもらい、コロナはスミレ色の髪と目で旅をします。

お師匠様が毎朝毎晩飲みなさい、と言ってくださったのは、
緩めのドラッグと断崖絶壁から落ちるのを遅くさせたような薬。



つまりは、ゆっくりと廃人とさせるクスリ。
それでも、コロナはそれを飲み続けていました。

知らなかったから。
優しかったから。
話を聴いてくれたから。
誉めてくれたから。
名前を呼んでくれたから。

ただそれだけで、嬉しかったから。


挿絵で、レニィとなにも感じなくなってしまったコロナの抱擁シーン。
それ前後のページが1番キました。
でもちょっと泣き足りなかった、というか。
レニィの性格が元来、立ち直りやすいみたいです。
問題があるのなら対策を講じて解決する、みたいな。
どうしようどうしようどうすればいいなぁ教えろよ!って迷ってません。

続きは出るのかな。出ないかな。