井上直久先生の個展に行ってきた。
待ってた!
入口には、焼き物のイバラードの街。
こちらもご自身の作品。
先週、この個展に先駆けて開催された特別講義も受けてきた。
ご自身の経歴や作画の手法以外に
宮崎駿監督との出会いのきっかけや
アニメ制作過程のエピソードなど
トークショーだけではなかなか聴けないお話がたくさん聴けた。
イバラードに出てくるラピュタのルーツについて質問してみた。
宮崎駿作品の『天空の城ラピュタ』を知らない人はもはやいないだろうけれど
実は、公私ともに親しいお二人が知り合う以前から、井上先生も、大小さまざまなラピュタを独自に描かれていた。
これは『ガリバー旅行記』の中で登場するものが元になっているらしい。
宮崎監督も同じように、この天空に浮かび下界を支配するラピュタがお好きだったと、後に親しくなりわかったそうだ。
「監督に気を遣って人前で言うのやめていたんですよ。」と話したら
「それはすまなかったね。」
と謝られたエピソードも紹介された。
デモンストレーションでは、たまたま生まれた宮崎駿監督との合作を紹介。
人が増えて手元が見えにくくなってきたので、スケッチブックを広げて美術の技法を解説しながら、絵が生まれ育っていく様子を見せてもらえた。
いい素材を探し回っても見つかることはない。
そうではなく、その場に座ってみる。描いてみる。
世界中にあるものは完璧で本来ある場所にあり、世界は私たちに開かれたコレクションである。
あらゆるものが美しく見える、そういう目になれば、どこへ行っても絵になる。
存在は本質に先立つ。
そして、デモンストレーションの最後には、先週のそのお話に続くかのような言葉で結ばれた。
ひとはみな、必ず自分の意識を通して世界を見ているから写真とは違うはずなんです。
僕の絵を空想だと言う人がいるけれど、僕にとってはこの世界は空想ではないんです。
だって僕の目にはそう見えているから。
自分の意識がみえる世界を変える。
そう思えたら、私の視線もクッと上を向いた。
それだけで、空が広くなった気がする。



