娘たちは息子が入院してから会うことが出来ず、次に会う事が出来たのは息子が旅立ってからでした。
まさかこの時、最期の入院になるとは思っていなかったので、また元気になって退院したら会えると思っていました。

息子と娘たちはとても仲が良くお互いを大事に思っていました。特に長女は「弟バカ」(いわゆる親バカ的な)と友人に言うほど息子を溺愛していたので、息子が旅立つということを受け入れられないでいるように感じます。
長女が弟バカと言うことはもうありません。いまだに長女は友人にすら弟が亡くなったと伝えていません。なので友人からの誘いを断る時も身内に不幸があったと伝えていたので友人たちはまさか弟が亡くなったとは思っていないと思います。最初はなんでちゃんと言わないのだろうと思っていましたが、それが長女なりの悲しみの表れなんだと最近思うようになりました。

次女は時には姉として時には兄(笑)として時には妹として息子と接していました。歳が近いのでしょっちゅうぶつかっていましたがよく一緒にSwitchやゲームをして遊んでいました。

病院で息子と再会した時に娘達が息子の名前を呼んで号泣していた姿は忘れられません。
とても悲しくてつらい思いをさせてしまい本当に申し訳なかったです。

次女が元気な息子にもう一度会いたかったと言っていました。

うん、そうだよね。

私だって退院できるって思ってた。
退院したら何しようかって息子と話してたもん。

魚釣りに行きたいって
お寿司食べたいって
オレンジジュース飲みたいって

叶えてあげられなかった…

ごめんね

助けてあげられなくてごめんね。

健康に産んであげられなくてごめんね。

1人で旅立たせてごめんね。

あなたに会いたくて仕方ないよ。

声が聞きたい。

ママって呼んで欲しい。

つらい。
また夜が来ると眠れない。