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社長ブロガーy【仕事と勉強のお話し】

日々の生活の中で、考えていること。気がついたことや、気になったこと。勉強したことなどを書いていきます。

たまに、生い立ちなんかも書こうと思います。

先日、話を聞くのが下手な人にアドバイスをしていた時に、偶然、自分で、どういう心構えで、人の話を聞いているのかが分かったので、お話します。


まず、前提として、
「どんなに頭の良い人でも、他の人の話を100%正確に聞くことはできません。」

それは、何故かというと、言葉は、現実の一部を言語という記号を使って、切り取ったものだからです。

どういうことかというと、
「りんごは赤い」という事実を例にとってみると

相手に、「りんごは赤い」と伝えたときに、

僕の考えている「赤」と、伝えた相手が考える「赤」は、赤の濃度や明るさで、絶対に同じになりません。

また、りんごの「大きさ」「品種」などその他、いろんな条件で、
伝えた相手が、僕と同じものを頭に思い描くことはできません。

一つの言葉だけでも、これだけの違いがでてきます。
そうすると、会話や文章など、コミュニケーションの中で、生じる差というのが
どれだけの距離があるのか。


僕は、相手に伝わっている、相手のことを理解しているというのは、「幻想」だと思っています。


そうすると
・人の話を聞く。
・相手に伝える。

方法ということを考えた時に、常に、次の心構えを持つ必要があります。

・自分は、相手の話を聞けていない、理解できていない。
・自分の話は、相手に伝わっていない。


自分自身は、常にこの疑念を持って、人の話を聞いて、相手に語っています。
だから、必ず、コミュニケーションの中で、疑問がでて、質問がでてきます。


そして、もう一つ大切なことが、
・自分は、一度で、相手の話を理解できるという確信。

この両輪に位置するものをできるだけ、高い次元でバランスさせる。

そして、その次元を上げていってやっと

物事を1ミリだけ、
「あるがままに見る。」
「あるがままに伝える。」

ことができるようになれるかも、と思っています。

現在の中国の国家戦略というのは、
「アメリカと中国で、2大大国の構図を作りましょう。太平洋を中国とアメリカで、分割統治しましょう。」
というのが、現在の大きな目標になっています。

言い方は、綺麗ですが、簡単に言うと
中国は、地球の中心であり、
世界第二位の大国だから、それに相応しい領土を持つべき。

アメリカをアジアから追い出して、中国の支配が支配すべき
ということです。


そのための戦略として、第一次列島線までの影響力拡大を目指しています。

しかし、太平洋に出るための要衝には、沖縄、尖閣があり、
この地域は、日本の管轄下であり、アメリカの管轄下になっており、

特に、尖閣諸島が邪魔になって、自由に太平洋を出入りできない状態になっており、
軍事的な影響力を行使できない状態になっています。

また、有事に際しては、沖縄、尖閣からの中国本土への攻撃が可能になっており、
アメリカの軍事的な牽制を常に受け、中国にとって、好ましくない状況になっています。

従って、現在の尖閣問題は、海洋資源を目的としたお話というよりは、
第一次列島線を確保するための大義名分と拠点を得るためだと考えられます。


実際、何らかの形で、尖閣の上陸が可能になった場合には、
まず、海洋資源開発の大義名分で、海上プラントという軍事拠点を建設して、
尖閣自体も港と潜水艦、対空ミサイルを主戦力として、要塞化するのでは、無いでしょうか。

その後、可能であれば、沖縄までの領有権を主張して、保有したいのが本音だと思われます。

現在は、南シナについては、軍事力をバックにして、ほぼ全域が中国の影響下にあります。

また、国際世論を抑えこむために、ヨーロッパについては、経済力を武器に批判を抑えこんでいます。

現在、世界は、色々と問題は、ありますが、「調和」を保っています。
この「調和」は、第二次世界大戦後に、先の世界を見据えて、アメリカ主導で、構築されました。

その構図よれば、中国が台湾、香港までの領土と領海を維持している限りにおいて
維持されるように設計されています。

そして、中国は、その調和を大きく逸脱しはじめました。

そのため、「調和を求める者」の手によって、
再度、「世界の調和」を取り戻すため、
約2年前より、世界の流れを変化させ、様々な施策が施されるようになってきました。

・アメリカ経済の強化
・日本経済の強化
・間接的な中国経済の弱体化
・南シナ沿岸部での、日本の影響力強化と中国包囲網の強化


「調和を求める者」は、アジアの統治者をアメリカの属国「日本」を選んだと思っています。
今後、10年以内で、日本は、もう一度、GDP2位になり、
世界の基軸通貨は、ドルと円 になるように、調整が加えられていくと考えています。

中国の防空識別圏の設定

これには、驚かされました。
東シナ海のほぼ全域をカバーする範囲で設定されており、他国の領空をも含め、かつ、識別圏を通過する航空機に対しての武力行使まで、示唆している。

実質的な領土の拡張と他国領土内における主権行使を主張。

日本人には、まったく理解できない行動。

では、どんな意図があるのだろうか。


「力による現状の変更」
と安倍首相がしきりに言っているが、これが的を得ていると思う。
個人的に、中国人とは親しいが、国際社会では、非常識な「力による現状の変更」を基本的には、肯定している。

さらに、「合理的な考え」悪い意味で言うと「出来る限り楽をしたい」「利益重視」というのも
一つのキーワードになっている。

基本的に、物理的な「自己利益」を物事の中心においており、ルールなどに優先して行動している。
そして、他の人もそのルールが当てはまると勝手に思い込んでいる。

交渉をすれば、最終的に、お互いが利益があるところで、決着できると考えている。
言い換えると、交渉は、どちらかが損をする形では、決着していないと考えている。

しかし、日本人なら分かるが、自分が損をして、相手に利益のみを与えることがあり、
日常的に行われているのが理解できると思う。
これは、日本人は、「集団的利益」を考えた行動を取ることに起因している。

もちろん、日本人にも「自己利益」を優先する人も、たくさん居るし、中国人でも同様である。

ただ、国家間の関係や意思決定がされる場合、個人の特徴は、すべて関係なくなり。
各国の文化的な考え方が、もっとも強調される判断と行動がされている。


日本政府と中国共産党のいずれかが、存続する限りは、
「防空識別圏」の設定は、変更される事はなく
「尖閣問題」は、解決することはないと思っている。

そして、「尖閣問題」の本質は、
アメリカと中国との綱引き だと思っている。

そして、今回の「防空識別圏」の設定は、
今後の、世界の関係構造を変える非常に危険で、重大な行動だと思っている。

今後、世界の中で、どのような構造になっていくのか。

次回へ続く