東京メンテナンスです。2017年からゆっくり記事を綴っていきます。

ファーストラウンド

①ゆにばーす「ビジネスホテル」89点 626点

今では下ネタメインのしゃべくり漫才でやってるゆにばーすだが、約6年前はコント漫才。

はらちゃんのハイテンションなボケに川瀬が冷静沈着につっこむという良いパワーバランス。

ハイテンポで見やすかったのだが、川瀬の前半のツッコミの「ブラック企業が!」が聞き取りにくかったり、早口すぎてわからないところもあった。テンポ感を大事にしたいがためにちょっと入れすぎたか、それとも緊張なのか。

ただ良いトップは張ってくれたと思う。いいスタートだった。

②カミナリ「強い生き物」86点 619点

ネタがオーソドックスすぎるがゆえにどつきが来るとそれに印象を全部持ってかれる。

にしては最後のまなぶが一番強いくだりがなかなか複雑すぎて入ってこない、そんな微妙なわかりやすさだともうただ頭叩いてるだけ。自分は結構中身気にするから特徴と中身のパワーバランスが合ってないと微妙だと感じる。

③とろサーモン「旅館」92点 645点

前の二組は比較的若めでそれぞれ当時結成4年と6年かな?その流れで当時のラストイヤーである当コンビが出た。

もう落ち着きようが違う。15年の重みを感じる。ツカミの早さ、久保田さんのネガティブな感じから綺麗にコント漫才に落とし込んで、展開もうまかった。サルのくだりなんか間がバッチリだった。

ゆにばーすと同じコント漫才だが勢いのある彼らと違って、間合いとかワードチョイスとか演技力その他諸々全てベテラン感、実績を感じれた。

オチに持っていくかと思いきや...の裏切りとかも計算されてるなーと感心してしまった。

④スーパーマラドーナ「コンパ」93点 640点

勢いもありボケツッコミの掛け合いもしっかりしてる。ボケとツッコミの声量のバランスも中々だった。

あとシンプルにネタが好き。カニシリーズとか失礼シリーズとかの何回かやるくだりも中身を変えて面白くアレンジしてきた。

後半はだれてしまったが、2015年から続いてる伏線回収もしっかりして、技術盛り上がりともにトップクラスの漫才だったと思う。

⑤かまいたち「怪談」92点 640点

まずコント師なのにも関わらず漫才は漫才でしっかりやるのがすごい、リスペクト。

型としては山内の謎理論から始まり、濱家と議論するが、山内に正論で論破されてしまうのが流れ。

今回も濱家がしてやられたみたいな感じだったが、山内の「キン肉マン」のようなくだりがちょっと暴れすぎかな。かまいたちはロジカルな漫才が評価されるべきだからそこはどうなのかな、ネタの質はこれまでで一番良かった。

あとは前のスーマラの方がネタが好きだったかな。

⑥マヂカルラブリー「野田ミュージカル」87点 607点

天丼は別に嫌いではないのだが、やっぱりウケ量に欠けるし、あまりにもワンパターンすぎる。色々入りは変えてくるものの、結末は同じ。ボケもそれだけでなんとかしていた。

ボケも色々増やし、天丼も中身を少しずつ変えて味変してみたりがよかったのかな。でもそれやって2020で優勝してるんだからすごいよね。笑

⑦さや香「歌のお兄さん」90点 628点

マヂカルラブリーと上沼さんの絡みでちょっと場の空気が悪くなった出番。

まあはっきりいって大阪の勢いのある若手、みたいな立場で場を盛り上げてくれてありがと~みたいな感じで終わってしまった。

ネタ自体も勢いのあるコント漫才で、展開はあるものの新山さんの感情が一直線。まあ大声なのにうるさくなくて好きだった。今とはスタイル違うけど良かった。

⑧ミキ「漢字」91点 650点

これまでミキの漫才で面白いって思ったのがこのネタと、2023年の3回戦でやってた「店員」というネタ。あとは特に面白いと思ったことはないかな。

このネタはとにかく勢い。鈴木という漢字を教えるというネタなのだが、亜星の知識がないうえ、文面じゃなく話でどうにか教えるという無理矢理なネタで、昴生のイライラゲージがどんどんたまっていくのが見てて面白いネタ。

号令のくだりや霊のくだりなどの小ボケを満遍なくいれて、それも全部良い感じにウケてて全体的に笑いを絶やさない工夫をしていて流石大阪の芸人だと思った。

ただかまいたちより低い理由は「うるささ」が全面的に出てしまったところか。たださや香は上回っていたと思うので91点に留めておいた。

⑨和牛「ウエディングプランナー」93点 653点

申し分ない完成度。最初には話芸で水田さんがボケ続け、客の想像力を問うような漫才になっていたが、後半で全て回収し見事再現してのけた。その上最後の川西さんのプレゼンタイム。畳みかけも理想的だった。

漫才の型としての完成度が非常に高く、また話芸という武器もしっかり使ってくるのが素晴らしかった。

巨人師匠は「最初はどうなるかと思った」と仰ってましたが、まあ前半から後半にグワアッ!ってくるのが和牛なので、そこは見て楽しめたかな。

流石優勝候補と言わんばかりの完成度だった。

⑩ジャルジャル「変な校内放送ゲーム」95点 636点

正直ジャルジャルに時代が追い付いてないだけだと思う。

ピンポン、ピン×5などでゲーム要素として展開していき、ツッコミどころの多いピンポンパンライス、逆バージョン、彼らの発想力はとどまることを知らないのか展開を絶やさず視聴者を飽きずに楽しませ続ける、「これやってみたい!」と思わせる彼らの力と遊び心は当時の自分に深く刺さった。

漫才としても導入から展開を広げていって少しずつカオスにしていく、ピン逆地帯は何が起こってるのか今でもわからないがとにかくウケてた。面白かった。そしてピン×5を利用した最後の裏切り。視聴者もそれを忘れていたであろうから「裏切られたな~」と思わされたであろう。

あそこまでウケてて、展開も多く、裏切り、畳みかけ、ゲームとしても漫才としても完璧に近いはずなのに...時代がまだジャルジャルには追い付いていなかったのだろう。

ファイナルラウンド

①とろサーモン「石焼き芋」93点

導入は雑談系でツカミも早くてファーストラウンドと同じだったが、石焼き芋を中心とした話題になってからの畳みかけは凄く、圧巻だった。久保田さんだけであんな盛り上げられるなら相当なもんだ。村田さんの喝を入れるタイミングも理想的で見惚れてしまう美しい漫才だったと思う。

②ミキ「スターウォーズ」90点

ネタの質が下がってしまったと感じた。その上、一本目より「うるささ」が勝ってしまったと感じた。

もうこれは自分の好みなんだろうけど、うるささとか勢いとかが面白さ上手さが上回ると面白くなく感じてしまうように思う。ミキはそれのお手本のような漫才師で、時代遅れなのか少しずつ戦績は落ちてしまっている。当時の審査員からも一票も入れてもらえなかったのはそういうことなんだろう。

まあ、ただ80点台ではないと感じたので90点にしたが、もうミキは賞レースは諦めて劇場で頑張ってほしいなと思う。

③和牛「旅館の女将」92点

パンチが弱いのかな。やっぱ数時間笑いっぱなしだと後半笑い疲れて内容を忘れてしまう。ただ、それをひっくり返せる人が優勝に相応しいと思うので、今回はそれが弱かったようにも思えた。

正直この漫才の内容は覚えてないし、このタイトルで合ってるのかわからないし、とろサーモンに印象を持ってかれたように思えた。なんかネタも5分ほどで少し長かったようだしね。

総評

個人的にはトーク力と会場の空気を持ってったとろサーモンが僅差で勝ちました。ネタ全体で見れば圧倒的にジャルジャルが面白かったと思います。今はなんらかのバグで2017年の録画が見れないので、和牛のネタは迷宮入りです。次は2018年の感想・評価を綴ります。