まじで恐ろしいのだが。 | 紺ガエルとの生活 ブログ版日々雑感 最後の空冷ポルシェとともに

まじで恐ろしいのだが。


ABCP残高

ABCPの発行残高が、1.2兆ドルから9700億ドルに。

2300億ドル(25兆円)の発行減少。

このうちの大半は、銀行が肩代わりしてファンディングをつけているものと思われる。


今回の件が大きく問題になったのが8月上旬から半ばなので。
まだABCPプログラムの中の手元資金で何とかなっているが。
通常ABCPは1ヶ月満期なので、そろそろ資金ショートに。

銀行が25兆円もの金が必要、ともあろう時に、利上げなんかできるか、っていうのがECBからのメッセージ。

ABCPのスプレッドが落ち着いて見えるのは、発行が少なくなり、なおかつ満期が短くなったから。

ドルLibor(銀行の調達金利)が、7年ぶりの水準まで上昇。

9月18日のFOMCで利下げが予想されているにも関わらず。


なぜかと言うと。
発行できなくなったABCPを銀行が肩代わりして引き受けていて。
そのための資金を、必死に確保しようとしている、のも大きな原因の一つ。


直近、金融機関の大型起債も多いし…。

あと2週間ぐらいで一波乱くるな…。

本物の流動性危機。

まじで、空恐ろしいのだが。