天然香料の中には
そうそう発見もされない品物があって。
まあ大変なお値段になるのですが。
ちょっと思い出しまして
手元にずっと置いてある好きな本
ブリア・サヴァラン著「美味礼賛」
あれに竜涎香を使った料理があったなぁ、と。
ブリア氏曰く、元気回復薬だそう。
コスト的にも再現しましたという話は
私が寡聞のせいか聞いたことがないのですが。
面白いと思ったのでレシピ載せておきます。
・大きな玉ねぎ6個、人参3個、パセリひと握りをいっしょに刻んで鍋に入れバターできつね色になるまで炒める
・全体をほどよく炒めたところへ、氷砂糖6オンス(約184g)、竜涎香の粉20グレン(1グレンは54mmg)、こんがり焼いたパン、水ぶどう酒3本分を入れ45分間煮沸させる。
その間水が減ったら時々水を加え全体がぶどう酒3本分(約2.1リットル)以下にならないようにする。
・その間に老いた雄鶏一羽を締め、羽を抜き臓物を除き、骨と肉を乳鉢に入れて鉄の杵でつく。
精選した牛肉2リーグ(約1キロ)を挽く。
・2種の肉をいっしょに混ぜ、塩とこしょうをたっぷり加える。
最初の鍋とは別の鍋に入れて強火で時々少しづつバターを加え焦げつかぬように十分に炒める。
・肉が色づいてきたら、最初の鍋のブイヨンを濾す。
そして少しづつ肉の鍋に入れていく。全部入れたら、45分煮立たせる。
但し液体の量を減らさないように湯を足すように。
これ疲労回復に最高だそうです
老いた雄鶏の代わりに老いた山うずら4羽でも構わない。牛肉の代わりに羊の腿肉でもよいと。美味しさと効き目はかわらないと
ブリア・サヴァラン氏は書いていますね。
使用している竜涎香は1gくらいなので
竜涎香1g、税別15000円。
あとは鍋につきっきりになる時間だけか。
もしかしたら何処かで勇者が
再現していらっしゃるのかも。