「タニタ食堂」は観光スポット? 連日の満員盛況…いざ訪問!
「レシピや食堂を使ってくださった方が、他社の商品を買うとは考えにくい。クオリティーの高い商品も引き続き出していく」と、谷田千里社長は急上昇した知名度を生かした次の戦略を練る。「丸の内タニタ食堂に行かれる方は15分後に集合してください-」。12月下旬の昼、東京・丸の内の仲通りを散策する中高年女性15人ほどの団体観光グループにガイドが声をかけた。
「丸の内タニタ食堂」は仲通りに面したビルの地下1階に1月オープンした。営業は平日昼のみだが、健康食メニューが体験できることで連日、長蛇の列ができる。近隣の会社員をターゲットとした出店ながら、いまや大勢の観光客が押し寄せる「観光スポット」となった。
本業の計測器事業は、長引くデフレと海外から低価格品が流れ込んだために赤字続きだったが今年、レシピ本と食堂のヒットが功を奏し黒字転換を果たした。タニタはいま、本業を軸に「健康総合産業」となるための反転攻勢を始めた。
体組成計、歩数計、1日の消費カロリーを計る小型計測器「カロリズム」など多くの計測器を出してきたタニタ。カロリズムは2009年の発売以来、販売台数の対前年伸び率が10年に14%増、11年が87%増、12年が66%増と快進撃が続く。
タニタの創業は1923年。創業家の一人が米国で体重計を見つけ、持ち帰って研究し、59年に日本で「ヘルスメーター」を商品化した。本業の原点のヘルスメーターは、実は同社が作った和製英語。「体重を量ることは健康を量ること。体重計は健康のバロメーター」との精神が、新規ビジネスの「タニタ食堂」の展開にもつながった経営戦略の柱だ。
体重計は進化し、1990年代に体脂肪計へ、2000年代以降は筋肉と骨の量も量れる体組成計が主流となってきた。海外の低価格商品に押されて経営は厳しいが、最近はレシピ本効果で、得意とする多機能の高価格帯商品が持ち直す兆しが出てきた。富士キメラ総研の調べでは、体重計・体組成計の市場規模は11年の約110億円から15年には120億円に拡大、うち高機能タイプの商品は45億円から65億円まで伸びる見込み。市場シェアはタニタとオムロンがそれぞれ3分の1を占める。
課題はタニタが持つ高い機能を一般家庭に浸透させること。「丸の内タニタ食堂」では利用者を対象に健康相談室を併設、業務用で価格210万円という体組成計が使われており、食後に計測したデータを管理栄養士が解説する。「ゆくゆくは家庭でこのサービスを可能にする」(開発企画課の西沢美幸課長)ことが狙いだ。その一環で最近、音声ガイドつきの体組成計を発売した。
今後の開発について西沢課長は「量るだけではなく、家庭で楽しく健康管理もできる機種を開発したい」と話す。幸いレシピ本効果で、社外から共同研究の誘いが増えたという。タニタが目指す「健康総合産業」とは、病気を未然に防ぐ「未病」の啓蒙(けいもう)でもある。その一環で、歩数計と専用ウェブサイトを組み合わせた「タニタの健康プログラム」の法人向け展開を10月から本格化させた。
専用サイト「からだカルテ」に、社員が体組成計や血圧計などで計測した自分のデータを入力。結果をパソコンに取り込み体調を管理する。タニタの社員約1200人が試験的に2年間、実施したところ、メタボ社員が激減して健康保険組合の医療費の削減に成功。金額に換算すると300万円の削減ができた。経過は丸の内タニタ食堂の成功とともに、12年版の厚生労働白書で紹介された。
谷田千里社長は「当社でこれだけ成果が出たのだから、地方自治体や企業では相当な額の医療費が削減できるはず。プログラムを普及させて国の医療費を削減し、予算上の『国の健康』にも寄与したい」と意気込んでいる。(藤沢志穂子
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