土系舗装を用いた園路の端部(法肩)は、歩行や雨水の影響を最も受けやすく、適切な施工を行わなければ崩落や浸食の原因となります。土系舗装の品質を長く保つため、以下の工法で対応します。

1. 構造物による保護(剛の工法)

土系舗装の端部に縁石やコンクリート、縁石ブロックを設置し、物理的な壁を作ることで端部を強固に固定する工法です。

2. 植物の力による保護(柔の工法)

法肩から法面にかけて、重機(法面バケット等)や土羽(どは)たたきで入念に締め固めた後、植生基材の吹き付けや種子散布、シバ張り、植生ネットを用いて表層を保護する工法です。


景観と環境保全のバランス

いずれの工法も、法肩の安全性を高め、適切な排水性を確保することを目的としています。 純粋な「強度」の観点では、コンクリートや法肩ブロック、金網ネットなどを使用する手法が確実ですが、土系舗装が選ばれる現場(公園、遊歩道、歴史的景観地など)においては、周辺環境との調和が極めて重要です。

そのため、シバ張りや植生ネットによって地表を覆い、「植物の根」の緊縛力で土壌を安定させる「2.」の工法が多く採用されています。この手法は、見た目が自然に馴染むだけでなく、土中の微生物や小動物の生息環境(ビオトープ)を維持し、自然環境の保全に直接貢献できるという大きなメリットがあります。


「土羽たたき」: 丁寧な締め固め(土羽たたき)があってこそ、植生がきちんと設置できますので、まずは法肩を中心に土羽たたきでしっかり固めます。

「法肩の施工」: ここでは、法肩のシバ張りとワラシバ、植生ネットを使用した施工をイラストでご説明させていただきます。

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法肩を保護する施工のポイント

実際の現場では、天端(平坦部)と法面(斜面部)を別々に施工し、法肩の部分でシバやネットが途切れているケースが見受けられます。しかし、これでは法肩の継ぎ目から雨水が浸入し、そこから崩壊が始まってしまいます。 法肩の強度を確保するためには、必ず天端から法面にかけて連続した一枚のシバ(またはネット)で覆うことが必要です。

自然素材による確実な固定

また、植物の根が土に張るまでの間、これらが浮き上がったり滑り落ちたりしないよう、しっかりと固定する必要があります。 環境への配慮という観点からは、プラスチック製ではなく「竹串」などの自然素材の目串を使用することが推奨されます。

  • 天端から法面へ: L字型に折り曲げるようにして、法肩を完全にカバーします。
  • 竹串による固定: 目串を打ち込み、土壌と密着させることで、根張りを促進し、大雨による流出を防ぎます。

構造物による法肩の保護

もちろん縁石やコンクリート、縁石ブロックを否定しているわけではありません。強度の点からいうと、下のジオベスト土系舗装の園路の写真のように園路の周りに縁石や縁石ブロックで施工した方が法肩が崩れず、確実です。

ジオベスト土系舗装も、この方法が最も多く採用されています。

ただし、園路の端部を囲む方法で注意しないといけないのは、土系舗装が透水性舗装であり、下地の路盤や路床が雨水を浸透させてくれる材料であることが必要です。

縁石や縁石ブロックで排水出来ず排水不良になると水溜まりが出来、土系舗装を不具合にすることがあるからです。下地の路盤や路床に透水性があれば、水勾配がとれないけれど、どうしようといった心配も必要がなくなります。

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