パパのこころ日和10
■狸と、ぼくと
〜向こうもたぶん同じ気持ち〜
ある晩のこと。
マンションの前で、思いがけない出会いがありました。
都会の中にも、ちゃんと“別の暮らし”があるんだと、
少しだけ世界が広がった夜。
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側溝より
ひょいと顔出す
夜の狸
目と目合い
しばし動かぬ
ふたりかな
久々の
人間だなと
思ったか
ポンポコと
夜にほどける
境界線
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こちらが見ているつもりでも、
きっと向こうからも、同じように見られている。
そんな対等な関係が、なんだか少し嬉しい夜でした。