まつすぐな道でさみしい (改)

まつすぐな道でさみしい (改)

暫くガラ携で書いていたブログが、スマホに機種変した事で継続困難になり、新装移転!

主にプロレスの話、たまにプロレスの話、ほとんどプロレスの話。

たまに違う事も、話すかも?

基本、旧ブログの続きです!

一般受けする内容ではありません。






 ナイフボーイ… 

 プロレスを社会の縮図として捉えるとすれば、普段私達が語り合っている新日や全日というのは一流企業にあたるんじゃないかな?


 ま〜フィジカルエリートの集団ですから、そういう事になりますよね。


 しかし社会というのは、そんなすべてに恵まれたエリートだけで回っているわけでは無いよね。

 一握りのスター選手と、引き立て役に回らざる得ない多くのレスラーの存在に社会の縮図を見てるような気になっていたのだが、考えてみればそんなものは一流企業の中での出世争いでしか無く、社会というのはそんなステージに立つことすらままならず、地面を這いつくばるように生きている人達が大半を占めるんじゃないのか?

 もしかしたら、私達は物事の表面の薄っぺらな部分しか見ようとはせずに、すべてを見たような気になっていただけなのかもしれない。

 




 転換を繋ぎ合わせる

松井冬子












 日没とと共に薄暗くなっていく建物の中、引っ切り無しに温風を吐き出し続ける冷房の前で私はようやく肝心な話を切り出すことが出来た。



『あの、もう知ってるかもだけど、今日の超格闘技トーナメントは中止になったからね』


『えっ、どういうことですか? そんなの初耳ですよ』


『東スポとか週プロとかで情報入ってなかった?』


『馬鹿言ってんじゃないよ。こんなショボいのを新聞や雑誌がいちいち取材するはずないでしょ』


『それでもさ、SMSとかでカテェプロレス好きな界隈の人達で話題になってたりとかは?』


『何度も言いますけど、SMSじゃなくてSNSですからね。どんだけ女王様好きなんだよ? だいたい界隈の人間だって存在すら知りませんよ。あんたぐらいだって、こんなの観に行こうなんて言い出す変態は』


『いや実は、あの、なんて言ったかな? 君がヨシタツ甲子園観に行ったときに、何にもしねぇでただリングに上がって降りて来ただけだったって言ってた、馬鹿サバイバーみたいな名前の奴、アレなんて名前たっけ?』


『サバイバル飛田のことですか? ヤッホーで検索してみました! みたいなボケは要らないですよ。で、サバ飛田がどうかしたんですか?』


『うん、どうやらそのサバイバーが怪我をして出れなくなっちゃったらしいんだよ。ヨシタツ甲子園準優勝者の彼がトーナメント優勝する予定だったんじゃない? 彼がメインのトーナメントみたいな売りだったからさ、その主役か不在じゃトーナメントなんかやっても意味が無いってことだろうね』


『チョット待って下さいよ! ヨシタツ甲子園って、インディーズの最底辺で埋もれてる、泥水みたいなレスラーにチャンスを与えようって始まった企画ですよ。あんな第0試合のバトルロイヤルに準優勝なんて有るんですか? ただリングに上がって何にもしねぇで降りていっただけだし、代わりの選手を用意すれば良いじゃ無いですか』


『君はまだ、プロレスって物を何にも分かっていないようだね。このポスターを見てみなよ』



『私はその鯖缶とか言うのも良く知らないんだけど、きっと他の出場選手はその泥水以下だよ。今日のギャラだって、たぶん十条商店街で買って来た弁当一個だとか、下手すると食パン1斤とかかもしれない。そんなんで、こんなリングも無いような所に代打出場してくれる選手なんて見つかると思う?』


『じゃどうすんの?  トーナメントやらないで今日はどうするんですか』


『そこは安心してくれ、トーナメントの代わりはちゃんと用意されているから、このポスターを見てみろよ』







『ほら、ちゃんと3試合組まれてるし、今日はお盆だし怪談イベントもやるみたいだよ。やっぱりアレかね、変なマッチョのポージングとかC級アイドルのライブとか、インディーズってのは試合以外に余計なイベントを挟まないと気が済まないんだろうね』


『格闘技トーナメントから怪談って、思いっきり趣旨が変わってるじゃない。なんで教えてくれなかったんですか?』


『いや、君は情報通だから知ってるかなって思ってたのと、別にどっちにしろたいした事やらねんだろうから、どう転んだところで変わんねぇかなんて思ってさ、もしかして君は、何か超格闘技トーナメントに凄い期待しちゃってたとか?』


『いや、別にそんな…









『悪いけど、もう始まっちゃいそうだな』



















真夏の怪談
超格闘技プロレスjujo