「食べられなくても良いから
食べたいと思うもん、買えよ」

食べられなかったら
好きピが残りを引き取ってくれる。

食べ物への関心を失わないように

口から食べられる事を諦めないために

デパ地下やスーパーマーケットを
好きピとうろつくのが、今の日課。

「食べたいものは、沢山あるけど~」

食べたあとの、嘔吐の苦しみ。
過食嘔吐の時の嘔吐とはまるで違う。

「食べてたりして、バカな事した」
「もう嫌だ、苦しい、もう絶対嫌だ」



食べる時にすでに苦しいんです。
嚥下が「努力性」なんですね。

飲み込むのに、力がいるんです。
喉につかえるから、どうしても。

食べる事が
いっときの慰めにもならない。

どう表現すれば良いのかな。



飲み込めば、その後に地獄が見えるから
チューニングぽく、口から出してしまう。

過食嘔吐時代、チューニングなんて
まったく興味なかったのに。

「吐くにしても、いったんは飲み込む」
それが慰めで、癒しだったから。



食道癌の手術「食道亜全摘」してから

「吐きたくないのに、戻って来ちゃう」

込み上げてくる「飲み込んだ食べ物」に
翻弄されている。



消化して、栄養素をしっかり吸収して
血肉にしたいのに、戻って来ちゃう。

8/5は土用の丑の日なので、好きピに
なか卯のうな重を買ってあげて

「私も食べてみようかな?」
「でも、飲み込めないのでは?」

ま、いいや、ダメならダメでも。
ともかく、買ってみよう、私の分も。

って具合で、950円でうな重購入。

鰻半分とご飯1/4がやっとの量。
でも、ふっくら3度焼きの鰻が

とっても美味しかったよ~。



吐きたくないけど、吐き気を止められない。

吐くのに、トイレに行く必要もなくて
お部屋のゴミ箱に簡単にリバース。

消化吸収出来る日が、来るのかな?
何だか自信がないし

体重減少も、これが限界よね。

あーーー、厳しい道のりです。